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温泉宿のデザイン【室内浴場の個別浴槽】

温泉宿のデザイン【室内浴場の個別浴槽】

温泉旅館の露天風呂の初回提案は今回で最後です。
大浴場の個別浴槽、そして露天風呂への渡り廊下の提案をご覧ください。今考えている仕上についてもプレゼンしました。

大浴場の個別浴槽

温泉宿の露天風呂デザイン
露天風呂へ出る前の室内浴場には信楽焼の個別浴槽があります。
このデザインを一新したいという事だったので、石を利用してスパ風の浴槽を作ります。
石で門のような形を作りちょっと洋風を意識した作りにすることで、以前のイメージを大きく変えようと試みています。
この浴槽は持っていると癌に効くと言われるばくはん石を浸けた温泉になっています。

露天風呂への渡り廊下

温泉宿の露天風呂デザイン
今回の提案では室内浴場と露天風呂を改修することになります。
せっかくなので、室内から露天風呂へ続く渡り廊下のデザインも提案しました。
今とは大きく異なり、床は足元の寒さを軽減する樹脂デッキとします。
壁についていたブラケットライトは撤去して、アッパーライトで足元から照らします。
このライン照明は、渡り廊下を通って露天風呂まで続く一連の流れを作り出します。
(露天風呂②のデザインパースを参照してください)

仕上素材の提案

温泉なので素材はできるだけ劣化しにくいものを選びます。
ここでは、浴槽周りには石、壁にはアルミ製のプリント板であるアートボード、床には暖かみのある樹脂デッキ、デッキの隙間は砕石や玉石で埋めています。

素材についてはこれから更に検討を重ねて選択していくことになります。
石にもいろんな種類があって、使う場所によっては滑りにくい加工をしたものを選びたいし、多くの種類のあるアートボードはデザインへの影響が大きくなるし、樹脂デッキは中が詰まったものもあるし空洞になっているものもあります。どちらの方が劣化に強いか?膨張の影響はどうか?よく考える必要があります。
玉石や砕石は子供がいたずらに使うのでできれば使いたくないということだったので、違う材料で検討します。

デザインでは仕上材の選定も大切な要素となります。

プレゼンの最後に

このプレゼンを通してオーナーの意見をうかがい、それに設計者のアイデアを足して形にしていきます。
露天風呂の屋根の架け替えも検討することになりました。今の段階では要望をそのまま聞いているので工事がどんどん大きくなっていきます。
今後も5月の連休明けから始まる工事に向けて、デザイン、予算、施工の検討が行われます。


●名刺代わりの個別浴槽プレゼン
●温泉宿の露天風呂デザイン【露天風呂①】
●温泉宿の露天風呂デザイン【露天風呂②】


●温泉の他、店舗やクリニックのデザイン、設計、施工をお考えの方はこちらへ

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