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大阪市内の共同住宅(ファミリータイプ賃貸マンション)プロジェクト、完了検査終了!

大阪市内の共同住宅(ファミリータイプ賃貸マンション)プロジェクト、完了検査終了!

大阪市内で設計した木造3階建ての共同住宅の建築基準法と建設性能評価の完了検査が無事終わりました。

まだ外構工事が終わっておらず、最後の建築主の検査も残っているのですが、それにしても役所の検査が終わったというのは一段落です。

マンションのボリュームチェック

賃貸住宅ということで始まった設計ですが、大阪市内ということで敷地面積が狭く、前面道路も狭くて道路斜線が厳しい!ということでなかなか難しいプランデザインでした。
設計契約前のボリュームチェックでは建蔽率や高さ制限のぎりぎりを攻めながら何度もプランを提案するということを繰り返してきました。
3階建てで各フロア4室の1LDK全12室、浴室はUB1416を採用。
やっとこれで行こうと決まって、正式に設計を依頼いただき役所に調査に行ったときに問題が発生したのです。

●注文住宅やマンションのボリュームチェック、その目的や手順、料金や期間は?


問題発生!前面道路の扱い

このプロジェクトでは特に前面道路が珍しい扱いで、大阪市道と私道の二面に接道していたのですが、私道はもちろん大阪市道も道路の半分はオーナーの持ち分ということだったのです。

これの何が大変だったのかということなのですが、最初に建築主からいただいた地積測量図の境界線が道路中心線だったということです。
ここから2Mセットバックしたところが道路境界線なのですが、ボリュームチェックの段階では、思い込みでセットバックしていない道路中心線を道路境界線として初期のラフプランを作成していたのです。

正式な依頼を受けて市役所に調査に行ったときにこの前面道路の事実を知ることになってしまったので、計画の見直しが必要になりました。
市道でも全ての道路が市の持ち分というわけではないのです。よく調べておかなくてはなりません!!市役所によると計画地は大阪市の中でもこういった扱いの市道が多いそうです。

●道路と敷地の関係(敷地購入時に気にしておくべきこと)

プランの練り直し

ということは、初期に計画していた建物でも面積や高さをぎりぎりまで消費していたので、今提案している建物よりも小さな建物しか建てることができません。
もう利回りの検討も終わっているので、ローンのことも考えるとできるだけ元の計画に近い建物を建てる必要があります。
もちろん計画建物の面積は小さくなるのですが、何とかできる範囲でぎりぎりのボリュームを詰め込み、さらに幾度もプレゼンしてプランを確定し、確認申請を下しました。
ようやく着工へとこぎつけることができたのです。

最後に

大阪市のマンションの完了検査
とにもかくにも何とか建築が竣工検査済証を受け取るまでになりました。
このマンションでは設計住宅性能評価と建設住宅性能評価を受けていたのですが、それも同時に完了検査が終了しております。
●住宅の性能を「見える化」、住宅性能表示制度の仕様とメリット、デメリットについて。

消防検査も終わった今、徐々に住人の引っ越しも始まっています。さすがに大阪市内、入居者は竣工前から決まっていました。
現段階でこのマンションの空室があと何部屋残っているのかは不明ですが、全12室の1LDKファミリータイプ、浴室は1416サイズを導入しています。賃貸にしては広めの浴室です。
●ユニットバスのサイズについて

当社は建築設計事務所ですが、宅地建物取引主任者も在籍しておりますので大阪市内で賃貸住宅をお探しの方はぜひお問い合わせください。


共同住宅設計から竣工までの工程
●建て方中間検査
●ユニットバスの打合せ
●共同住宅で考える『住宅性能表示制度』

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