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奈良県のオフィス新築工事は筆界確定中です!

奈良県のオフィス新築工事は筆界確定中です!

建築設計までの長い道程

こちらは奈良県御所市で進行中のオフィスと倉庫の新築工事の敷地です。
お久しぶりなのに、草の背丈が伸びているだけで現場が進んでいないように見えますが、今は開発申請のために前面道路(奈良県)、水路(御所市)、その他の隣地(民間)との筆界確定を行っているところです。
その後御所市との32条協議、奈良県との29条協議を経て、ようやく建築確認申請となるわけです。
開発がかかる規模の工事になると、着工どころか本格的な建築設計にかかるまでにも相当な時間を要することになります。

筆界確定立会は計23件!!

開発工事前の筆界確定
この敷地は約3000㎡と広く、周辺に建つのは戸建て住宅が多いということで、筆界確定するために奈良県と御所市の他、立会っていいただかないといけない隣地が21件もあるので大変です。
相手方はもちろんほとんどの方が仕事をされていて時間も限定されるのですが、5月の連休を中心にほとんどの筆界確定を終わらせてしまう予定が大体組めました。
オーナーの会社の職員の他、測量・登記を担当する測量事務所に、当設計事務所、施工会社も立会って筆界確定を進めていきます。
開発申請では近隣説明も必要になるので、筆界確定と同時に近隣説明も済ませてしまおうという計画です。

開発申請準備のための現場調査

道路や水路といった官民境界の筆界確定が完了しないと開発申請は受け付けてもらえないのですが、ここのところ事前準備のために御所市役所や水道局を訪れて相談することが増えています。
大阪市内の設計事務所から御所まで来るのだから、来るたびに現場を確認して帰っています。
気になるのは敷地の真ん中を流れる水路廻りです。この水路には雨水を放流する予定なのですが、訪れるたびにどのように接続するのかを考えながら現状の詳細を見直していました。

水路廻りの現場調査

水路廻りの現地調査
水路沿いを歩いて横断してみると、全体を確認していたころには見落としていたような既存の田んぼのための排水経路が残されています。
水路擁壁上部のコンクリートを切欠いていたり、水抜き用の穴なのか塩ビパイプが擁壁から飛び出していたりしているのがそれです。
この周辺では、もうほとんど農業がされていないので、災害以外でこの水路の水位が上がることはないでしょうけど、逆流にも配慮して計画する必要があります。
筆界確定の立会時に、そういった日常のことも水利組合にも確認できれば参考になるかなというところです。

建築設計を見据えて

今でもだいぶふさふさになってきていますが、暖かくなってきて、これからはどんどん草も伸びてきますから、早く筆界確認終わらせないと大変なことになってしまいますね。
立会を草刈り前と考えれば、5月の連休が最後のタイミングになるかもしれません!
建築の着工は年末ごろになるかもしれません。まだまだ遠い建築設計を見据えて積み上げていっているところです。


●造成工事の開発申請(事前調査)
●オフィス兼倉庫の鳥瞰・外観イメージ

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