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大阪の社屋、オフィス棟の改修工事

大阪の社屋、オフィス棟の改修工事
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大阪市港区の会社の古いオフィス社屋の改修工事の相談を受けました。

この会社は主に木材の防腐・防蟻処置をするための薬剤の研究や開発を行っています。
加圧注入や表面処理で木造住宅などの基礎に使う木材の防蟻性能を高めたり、土壌処理によるシロアリ対策、木材保護塗料等の他、それらの木材の加工用の機械の製作も行っているという、木造建築の設計・施工に関係の深い業種です。

肝心のオフィス棟の建物の現状はというと、築年数が古い建物ということで役所の許可を受けずに増築を繰り返していたりしていて、確認申請や検査といった手続きによってきちんと管理されていないという状態です。
昭和の時代の古い建物ではよくあることなのですが、こうなるときちんと許可をとっての増改築はなかなか難しいということになってしまいます。

オフィス改修工事現状

現状は研究所や製造工場が建つ広い敷地の一部にオフィス棟が建っています。
このオフィス棟が手狭なので広げたいというオーナーの要望を踏まえて2パターンの改修案を計画しました。



オフィス改修工事初期提案

一つは既存オフィスの一部を解体して敷地を細分化し、既存等の隣に別棟として新オフィスを建てること。
しかしこの方法では細分化した敷地が狭く、建蔽率の関係から要望の面積を確保することが難しい上に、今後の建物管理もやりにくくなります。



オフィス改修工事初期提案

もう一つは、お金はかかりますが既存オフィスをすっきり建て替えること。
こちらの方が敷地を大きく使うことができ、建築の面積も広く確保することが可能です。
さらに違法となってしまう建物の古い部分が残らないため、今後の管理もやりやすくなるでしょう。



まだ役所と協議していないので大阪市の見解も聞いてから判断する必要があるのですが、もちろん当建築設計事務所としては後者がおすすめです。
これらを踏まえて設計監理の概算見積を提出し、今後の設計の受注に発展するかどうかはオーナーの判断次第です。
設計監理を受注できれば、建築に深くかかわる会社なだけに、デザインだけでなく機能的にも面白い建物を設計することができそうです。

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