兵庫県神戸市で倉庫を新築するという相談をお受けしました。
神戸の中でもだいぶ山側で、オーナー社長は周辺の山も購入しています。
ただ、今回の倉庫建築は山の部分を除いた把握できる範囲での建築計画になります。
現状の既存敷地には確認申請及び完了検査を受けていない建物が建っている状態です。
これらの建物を無視して、新築倉庫の計画を立てることはできません。
どうしようかというところなのですが、広大な敷地の中で既存建物が建っている部分からこれから新築しようとしている部分を分けて考えるという方向性で計画することになりました。
その場合、敷地形状から分割した2つの敷地にどう接道をとるかということを中心に考えていく必要があります。
敷地内の平面的な測量図はありますが、現状いただいた資料では境界の筆界確定はできておらず、高さ関係も測定されていません。
今後の進め方の方針を立てるには十分ですが、詳細な計画を立てるには再測量の必要がありそうです。
まずはいただいた資料で大まかな計画を立てます。
敷地形状に配慮すれば、幅員3Mの専用通路を利用した計画とするか、それとも4M以上の通路を持つ計画とするかの二択になります。
神戸市では用途が倉庫で床面積が150㎡以下であれば幅員3Mの専用通路が認められますが、150㎡を超える場合は認められません。
専用通路が認めらないとすれば4M以上の通路を確保する必要があります。
その場合、敷地面積が500㎡を超えることになります。開発がかかるということですね。
床面積を150㎡以下とするか、それとも超えるかで2案作りました。
これによってどういった方針で計画を進めていくかという検討に入っていくことになります。
オーナーは今後もいろいろと山の活用を考えられているのですが、山なので敷地境界はざっくりとしています。
よくある山の境界なのですが、ここから見える範囲が敷地内だという説明でした。
夢は広がります。
しかし、それだけではなかなか建築の申請は難しいのです(笑)