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店舗の設備仕込と壁の下地工事

店舗の設備仕込と壁の下地工事

広島の美容クリニックの施工現場では、軽鉄での天井や壁の下地作成と同時に設備配管の仕込が行われています。


事前打合せ

着工するまでに、見えないところでもオーナーとの打合せを重ねてきました。
竣工後に隠れて見えなくなる設備配管をどうおさめるのかも店舗デザインの重要な要素になります。
壁の配置が店舗のイメージを決定づけることになるのですが、その壁を立て始めるまでに、各室の面積や壁の位置にも影響を受ける電気や水道、給排気やエアコン等の給排気を決めておかないといけません。

通常の店舗では主に照明器具の配置がエアコンに干渉しないかといったところが主な検討事項となるのですが、この店舗では各室に排気と給気が求められていました。
各室に給排気が求められるとなるとその配管の計画が重要になります。

天井裏がダクトだらけに

給排気だけでなく、給排水(この現場では排水もポンプで天井裏へ上げます)や電気も天井裏で配管することが多いのですが、ただでさえ天井裏がダクトだらけになってしまいます。中でも断面積の大きい給排気ダクトが占めるスペースが大きくなるのですが、特に外壁に設ける給気口、排気口の周辺のダクトが集中するあたりが混雑することになります。
これらをどうおさめるのかというところなのですが、ある程度は現地調査時にめどを立てているのですが、図面に落とすほどにスペースがない事を思い知らされてしまいます。

業者との打合せ

オーナーの希望をくんで図面を仕上、その図面に基づいて、施工前に工務店や設備業者とも話し合っておおまかな計画を立てます。
しかし、空家賃を払いながらの店舗工事となるので時間との闘いになります。できるかできないかという事は見通しておくにしても、少しでも前に進める為にほどほどのところで着工し、後は現場対応という事になりました。

現場の様子

設備工事
排水を天井裏へと上げる配管です。できるだけ上まであげて天井内で勾配を取れる努力はしますが、最終に近い所でどうしても下がり天井が必要になりそうです。


設備工事
給気口は既存のガラリを利用して外から空気を吸い込みます。


設備工事
排気口は既存の窓をアルポリ板で塞いで取り出します。写真は外側から取っていますが、室内側は下がり天井によって最終の配管を処理します。

仕込完了、次の工程へ

結果的に、給排気の出入り口はうまくまとまりました。
こういった設備の仕込み工事を経て次の工程へと進むことができるのですが、事前の計画の立て方と精度はとても大切です。いつまでも計画を練っていても現場が進まないですし、ずさんな計画では現場がおさまらなくなって大幅な計画の変更が必要になってしまう事になりかねません。
限られた時間で最大限の結果を出すことが、店舗設計の最重要課題です。
特に仕上がってしまえば見えなくなる設備計画は時間と手間をかけて練っておくべきですね。


●店舗のデザイン、設計施工についてはこちらへ


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