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広島で美容クリニックの設計施工、空調設計に悩まされる現場になりそうです

広島で美容クリニックの設計施工、空調設計に悩まされる現場になりそうです

広島で美容クリニックの設計施工にかかわらせていただくことになりました。
このクリニックはすでに医師が決まっていて、すぐにでも開業したいという状態です。もちろんすぐにオープンというのは無理なので、できるだけ早い対応が求められています。
ということで、最初に大阪から広島まで現地調査に向かいます。

現地調査では物件の採寸やら設備のチェック、オーナーの要望をヒアリングするといったことを行うのですが、この物件では空調設計が非常に難しくなりそうです。
業態が美容クリニックということで個室が多いのですが、その全てに個別に空調の吹き出し口と換気口が必要になります。

ダクトで各個室に冷気を送るのが一般的な対応策になると思うのですが、ビルトイン式の空調では一台当たり4カ所しかダクトが送れません。ざっと見たところ吹き出し口は14~16カ所ほど必要になりそうなので、ビルトイン式の空調が4台必要になります。
その他にも事務所用の天カセ、発熱量の多い脱毛の機械のある室の個別空調などが必要になります。

美容クリニック現地調査

現状はマルチの天カセが2台なので、室内機が4台とテラスに室外機が2台置かれているのですが、テラスはこれでいっぱいいっぱいになっています。
既存の室外機を撤去するとしても、どう考えても新規の室外機を置くスペースが足りません。

しかし、基本的に空調はビル側の持ち物になるので、空調工事はA工事かB工事になります。
とりあえずこちらからは、オーナーが希望する吹き出し口の位置をビル側に提示するところから始めようと思います。
ビル側は全体を把握しているので、屋上も含めた室外機置場と配管ルートも提案してくれるでしょう。いろいろな提案を基に検討していくことになりそうです。
金額も含めて、これからビル側とは難しい協議になるかもしれませんが、当設計事務所としては取り急ぎ納期を早めるためにC工事の図面を中心に進めていきます。
この物件は施工することが決まっているので、今後の進捗をお楽しみに!

世界平和記念聖堂

広島といえばイサムノグチの橋を経て、原爆記念館、原爆ドームというのが一番に思いつきます。現場から原爆記念館まですぐ近くなのですが、ここには行ったことがあるのです。
その代わり、広島駅から現場までの間には村野藤吾設計による世界平和記念聖堂があるので、現地調査前にここによって行くことにしました。 この建築探訪の様子はまた別の記事で紹介します。

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