住宅のアプローチから玄関土間にかけて、店舗の床に、モルタル仕上げをよく採用します。
確かに、モルタルにはひび割れしたりだとか、汚れやすかったりだとか、といったデメリットもあるのですが、シンプルでありながら適度なムラが表面に現れるのがモルタルの持つ魅力です。
そんなモルタルの特徴について解説したいと思います。
素材としてのモルタル
固まったモルタルは硬くて永久的なイメージを持たれるかもしれませんが、実は経年で変化する素材です。時間がたてばひび割れするし、よく歩くところを中心に汚れてきます。
こういった経年変化について、それを許容するかそれともメンテナンスしながら初期の状態をキープするのか、それぞれの楽しみ方があります。
こういった経年変化について、それを許容するかそれともメンテナンスしながら初期の状態をキープするのか、それぞれの楽しみ方があります。
経年変化を許容する
床がモルタル仕上げのおしゃれな店舗でも、ひび割れが出ていることがよくあります。
また、よく歩くところから汚れてきがちで、場所によってムラになりがちです。
しかし、このひび割れと汚れはほとんど気になることはないと思います。
レザーやデニムのように、経年変化を許容して楽しむという考え方もあると思います。
好みの差があるとは思うのですが、もともとモルタル仕上げは廃墟のようなシンプルなイメージなので、汚れていても気にならない人が多いのではないかという印象です。
また、よく歩くところから汚れてきがちで、場所によってムラになりがちです。
しかし、このひび割れと汚れはほとんど気になることはないと思います。
レザーやデニムのように、経年変化を許容して楽しむという考え方もあると思います。
好みの差があるとは思うのですが、もともとモルタル仕上げは廃墟のようなシンプルなイメージなので、汚れていても気にならない人が多いのではないかという印象です。
ヒビ割れや汚れが気になる方は
そうはいっても、ひび割れや汚れが気になるという方もいらっしゃると思います。
特に住宅の土間なんかではきれいな状態をキープしたいと思われるかもしれません。
そういった場合は、定期的に防塵塗装を行うことでモルタルを保護し、埃がたたなくなります。
住宅のアプローチ部分や玄関土間ぐらいの面積であれば、塗料によってはDIYでも十分に対応可能です。
透明な塗料の他、モルタルのテクスチャーを残したままで着色できる『アクアカラー』のような塗料もあるので、様々な表現が可能です。
モルタルの着色といえば、表面的な塗装ではなくモルタルそのものに色を付ける、墨入りモルタルやカラクリートといった材料もあります。
これだと表面の塗装が落ちて色が剥げることはなくなります。
●墨入りモルタル、カラクリートの施工例をご覧ください
特に住宅の土間なんかではきれいな状態をキープしたいと思われるかもしれません。
そういった場合は、定期的に防塵塗装を行うことでモルタルを保護し、埃がたたなくなります。
住宅のアプローチ部分や玄関土間ぐらいの面積であれば、塗料によってはDIYでも十分に対応可能です。
透明な塗料の他、モルタルのテクスチャーを残したままで着色できる『アクアカラー』のような塗料もあるので、様々な表現が可能です。
モルタルの着色といえば、表面的な塗装ではなくモルタルそのものに色を付ける、墨入りモルタルやカラクリートといった材料もあります。
これだと表面の塗装が落ちて色が剥げることはなくなります。
●墨入りモルタル、カラクリートの施工例をご覧ください
どんなところにモルタルを使う?
住宅にモルタルを
ほとんどの住宅では、アプローチや玄関土間はタイル貼で仕上げられていると思います。
アプローチをモルタル仕上げにすることで、目地を無くしてシンプルな見た目になり、多くのタイル土間の住宅と差別化することができます。
アプローチとの関係が深くなるのですが、他には駐車場を含む外構全体にもモルタルを使うことが多くなります。
外構からアプローチ、玄関土間まで全体的にモルタルで統一感を出しながら、独特なモルタルの表情が仕上がりを単調にさせません。
アプローチをモルタル仕上げにすることで、目地を無くしてシンプルな見た目になり、多くのタイル土間の住宅と差別化することができます。
アプローチとの関係が深くなるのですが、他には駐車場を含む外構全体にもモルタルを使うことが多くなります。
外構からアプローチ、玄関土間まで全体的にモルタルで統一感を出しながら、独特なモルタルの表情が仕上がりを単調にさせません。
店舗にモルタルを
店舗では床を全面モルタル仕上げにすることも多いです。
モルタルのシンプルな仕上がりが、コンクリートむき出しのスケルトン天井にも似合っておしゃれな感じになります。
他にも飲食店の厨房の床もモルタルで仕上げることが多いのですが、これはデザインにかかわる部分が少ないので割愛させていただきます。
●飲食店の厨房の防水について
モルタルのシンプルな仕上がりが、コンクリートむき出しのスケルトン天井にも似合っておしゃれな感じになります。
他にも飲食店の厨房の床もモルタルで仕上げることが多いのですが、これはデザインにかかわる部分が少ないので割愛させていただきます。
●飲食店の厨房の防水について
デザインコンクリート『モールテックス』
ちょっと変わったモルタル素材として、『モールテックス』というものがあります。
モールテックス(MORTEX)とは、優れた機能と高い意匠性を合わせ持つ「デザインコンクリート」を薄塗りでつくれる仕上げモルタルです。
特殊な樹脂によってひび割れを起こしにくく、薄塗りが可能なので、カウンターや机等の家具の仕上げにも使えます。色も仕上げのバリエーションもたくさんあるのでなかなか面白い素材です。
耐水性があるので、ほとんどの住宅ではキッチンパネルが貼られている、キッチン廻りの壁にも使えます。キッチンの壁にはタイルを貼るという選択肢もありますが、『モールテックス』は目地がない分掃除が楽になります。
『モールテックス』か『タイル』か、というところは好みがわかれるところかもしれないですね。
モールテックス(MORTEX)とは、優れた機能と高い意匠性を合わせ持つ「デザインコンクリート」を薄塗りでつくれる仕上げモルタルです。
特殊な樹脂によってひび割れを起こしにくく、薄塗りが可能なので、カウンターや机等の家具の仕上げにも使えます。色も仕上げのバリエーションもたくさんあるのでなかなか面白い素材です。
耐水性があるので、ほとんどの住宅ではキッチンパネルが貼られている、キッチン廻りの壁にも使えます。キッチンの壁にはタイルを貼るという選択肢もありますが、『モールテックス』は目地がない分掃除が楽になります。
『モールテックス』か『タイル』か、というところは好みがわかれるところかもしれないですね。
まとめ
どんな形状にも合わせることができて、シンプルでありながら、よく見ると複雑な表情を持つモルタルはとてもデザイン性に優れた素材です。
意外と思われるかもしれませんが、モルタルはDIYでも簡単に施工可能です。
塗装を含め様々な仕上げ方もできるので、奥が深く楽しみの多い仕上げ材でもあります。
工夫次第で多彩な空間をつくることができるので、住宅にも店舗にもお勧めします。
意外と思われるかもしれませんが、モルタルはDIYでも簡単に施工可能です。
塗装を含め様々な仕上げ方もできるので、奥が深く楽しみの多い仕上げ材でもあります。
工夫次第で多彩な空間をつくることができるので、住宅にも店舗にもお勧めします。
執筆者略歴
[執筆者 / 監修]
三浦喜世
一級建築士
2007年から一級建築士事務所YMa主催
大阪、兵庫を拠点として店舗、注文住宅、共同住宅等の企画・デザイン・設計及び監理、中古住宅やマンションのリノベーション、オリジナル家具のデザイン・製作等を行う。
[受賞歴]
リノベーションアイデアコンペ 視点特別賞 受賞
東京デザイナーズウィークプロ作品展 出展
Design Competition in Kainan 入選
デザイントープ小論文コンペティション 入選
三浦喜世
一級建築士
2007年から一級建築士事務所YMa主催
大阪、兵庫を拠点として店舗、注文住宅、共同住宅等の企画・デザイン・設計及び監理、中古住宅やマンションのリノベーション、オリジナル家具のデザイン・製作等を行う。
[受賞歴]
リノベーションアイデアコンペ 視点特別賞 受賞
東京デザイナーズウィークプロ作品展 出展
Design Competition in Kainan 入選
デザイントープ小論文コンペティション 入選