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設計事務所との店舗づくりの進め方、その費用や期間について

設計事務所との店舗づくりの進め方、その費用や期間について

いろいろな形態の店舗があるとは思いますが、この記事では主にビルイン型の店舗づくりの流れを中心に整理していきたいと思います
全体の流れを整理することで、何から始めたらいいのか全く分からなかった、初めての店舗づくりのとっかかりもつかめてくるでしょう。
ビルイン型店舗とひとまとめに言っても商業ビルや複合ビル、駅ビル、百貨店、マンションの一部に店舗が入ることもよくあります。
それぞれ法的な規制やビル側の規制があるので、その場に合わせた対応は必要になってきますが、まずは電話やメールで問い合わせをいただいて、初回の無料相談から設計事務所とのお店づくりは始まります。


01 ご相談

資金確保、物件探し、デザイン等いろいろな分野のことが関わりあう店舗づくりです。
まずはお気軽にメールまたは電話でご連絡してください、『何から始めたらいいのかわからない』という相談でももちろんだいじょうぶです。無料相談ということで面談させていただきます。

まずはどういった店舗を作りたいのかお店に対する思いを教えてください。
予算や立地等の条件はとりあえず無視していただいて結構です、自由な発想で理想をお伝えください。一見無理に思えるようなご要望でも、少し視点を変える等アイデア次第で実現可能かもしれません。
どんなお店にしたいのかまだまとまっていないという方も気楽に構えてください。アイデアを引き出し、まとめるのも空間デザイナーの仕事です。デザイナーと話しているうちに何となく理想がまとまってくるものです。

作りたいお店が見えてくると、やはり予算が気になってきます。
物件を借りるのにいくら?家賃は?運転資金はどれくらい?等と現段階でわかる範囲でいいので、何にいくらかかるのか必要になる経費を積み上げていくと、想定している総予算から概算の工事費を算出することが可能です。
この予算表を随時精度の高いものに更新していくことで、コストの管理を行っていきます。

また、最初の段階でグラフィックやウェブ制作が必要かどうかも確認させてください。
その内容により設計監理料とは別で予算を提示させていただきます。
ただし、ウェブ制作などは無理に初期投資する必要はなく、店舗運営が回りだしてからでも十分だと考えています。店舗は生き物です、ゆっくりと変化し、成長しながら様子を変えていくので、竣工引き渡し後もその時々の店舗の状態に応じてブランディングの相談を承ります。

また、物件が決まっているのでしたら現地調査に伺い採寸、周辺確認、設備確認等を行って、簡単なラフプランぐらいは書きます。
具体的な空間に当てはめてみることでその物件の持つ可能性が見えてきます。

物件を探している段階でしたら、物件探しの協力や紹介、アドバイス等も差し上げます。

02設計契約~基本設計(2~4週間程度)

基本設計
初回のヒアリング後、何度かのやり取りの後、設計監理契約を結び本格的に設計を開始します。
基本的な平面図、立面図、断面図、展開図、天井伏図等を作成し、イメージを固めていく段階なのですが、同時に工程表も作り図面・予算表と共にブラッシュアップしていきます。
この段階でできるだけ意見交換しておいたほうがいいので、工程にも配慮しながら時間の許す限り打ち合わせを重ねてイメージをすり合わせていきます。
イメージパースでデザインの確認をしていただくのもこのころです。

さらに、消防署や保健所にも事前相談を行い、設備図面も作成していきます。
駅ビルや商業施設、マンション等の場合は内装監理室や管理組合とのやり取りも必要になることがありますが、すべてこちらで対応させていただいております。

ある程度設計図面がそろったところで融資用の見積もりを作成します。
この概算見積もりは基本的に当事務所で作成しますが、求められる内容によっては協力業者である工務店に依頼することもあります。

03実施設計(2~4週間程度)

実施設計
実施設計とは基本設計でデザインを承認していただいた後、工務店に見積もりが取れるように詳細な図面を仕上げていく工程です。
通常であれば仕上表、平面図、立面図、断面図、展開図、天井伏図、照明・コンセント・スイッチ配置図、給排水・給排気・ガス・防災設備図、家具・建具・サイン等の詳細図、仕上材のサンプルの提示等を行います。
飲食店の場合は厨房機器に関しては厨房機器メーカーにも打ち合わせに参加してもらって機器を選定、作図します。

出来上がった図面は施工会社を決めるための入札図面になるので、イメージ通りの店舗になっているかしっかりと確認をしてください。
もちろんオーナー様が納得いくまで説明をさせていただき、納得いくまで案を練っていきます。

04入札~施工会社決定~予算調整(1~2週間程度)

実施設計を基に施工会社3社程度に参加してもらって入札を行います。
(施工会社の紹介は当事務所からも行えます)
工事価格と見積内容、プレゼンによって施工会社を決定しますが、必ずしも最安値の施工会社に決める必要はありません。見積もりの内容や面談の印象などにも配慮して慎重に選びましょう。施工会社選定のために経験に基づいたアドバイスをさせていただきます。

予算がオーバーしている場合は、ここから減額案を提示しながら決定した施工会社と金額調整を行います。
この減額検討はVE(バリューエンジニアリング)ともいい、空間の質を落として見積金額を下げるだけではなく、より価値を高めることのできる提案も出していきます。
基本設計時のデザインも大切なのですが、この予算の調整がもっとも設計者の腕の見せ所になるかもしれません。最後まであきらめずに良いお店を作りましょう。

05工事契約~着工

着工
工事金額、工程が決まったら施工会社と工事請負契約を結んでいよいよ着工です。
設計契約を結んでから着工まで大体2~3か月ぐらいかかりますが、できるだけご要望に沿えるように柔軟に対応いたします。計画の初期段階でお伝えください。
さらに、店舗の規模と種類にもよりますが、工事が1~2か月程度かかることが多いです。

着工すると設計事務所による現場監理を行います。
これは工事現場の指揮を取り、各作業へ指示を出したり安全に配慮したりといった工務店の現場管理とは違い、
設計事務所によって図面通りの施工ができているか、手抜き工事はないかといったこと等をチェックし、現場の状況により、図面通りの施工ができない場合の対応などを行います。

工事が進行する現場では定期的(1週間に1~2度程度)に施工会社との打ち合わせを行っています。この打合せは、竣工前になるとだんだん増えてくる傾向にありますが、必要に応じてオーナー様も立ち会っていただくことになります。

06竣工・引き渡し

保健所や消防署の検査を受けて仕上工事が完了したら、設計による検査の後にオーナーの検査を行います。
もちろんここで見つけられない隠れた瑕疵は後からでも修繕するのですが、この検査による是正工事が終わり、工事残金を支払えば一旦引き渡しとなります。
当事務所では竣工後、完成写真を撮らせていただけるようにお願いしております。

ご要望があれば、ショップカードやメニュー表などの印刷物も承っております。
ここから本格的にオープンへ向けて開店準備です!!

07アフターケア

店舗オープン
1年後に無料点検を行っていますが、それまででも気になるところがあったらご相談ください。
特にオープンから1カ月以内ぐらいがなじむまでに必要な時間となるでしょう。
基本的な相談は無料で承っております。オープン後もお気軽にお問い合わせください





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