神戸市の共同住宅で、定期報告のための現地調査を行いました。
定期報告は、建物を安全に使い続けるために、傷みや不具合、防火・避難に関わる部分の状態を定期的に調べ、その結果を自治体に報告する制度です。
今回は、実際の調査でどのようなところを確認したのか、写真とともに紹介します。
特殊建築物の定期報告について
分譲マンションや賃貸の共同住宅など、多くの人が使う建物(特殊建築物)は、法にもとづいて「安全な状態が保たれているか」を定期的に調べ、その結果を役所に報告する決まりがあります。
これが定期報告です。
所有する建物が定期報告の対象になる場合、役所からの通知は建物のオーナーに届きますが、調査は建築士などの有資格者が現地で調査し、報告書にまとめます。
通知が届いたら建築士事務所等に相談してください。
自治体によって異なることがありますが、3年に一度の報告が必要になります。
これが定期報告です。
所有する建物が定期報告の対象になる場合、役所からの通知は建物のオーナーに届きますが、調査は建築士などの有資格者が現地で調査し、報告書にまとめます。
通知が届いたら建築士事務所等に相談してください。
自治体によって異なることがありますが、3年に一度の報告が必要になります。
定期報告では何を調べる?
建物の調査では、外観の傷みだけでなく、落下物や転倒の危険、火災時の避難に支障がないかなども確認します。主な確認箇所は次のとおりです。
・敷地や地盤:沈下やひび割れなどがないか
・外壁:タイルの浮き・剥がれ、ひび割れなどがないか
・屋上や屋根:防水層の傷みや、雨漏りにつながる不具合がないか
・廊下・階段・出入口:安全に通行・避難できる状態か
・防火区画や防火設備:火災の広がりを防ぐための部分に支障がないか
他にもエレベーター業者による昇降機の点検や水道・換気・照明等の建築設備も必要に応じて対応しなければなりません。
・敷地や地盤:沈下やひび割れなどがないか
・外壁:タイルの浮き・剥がれ、ひび割れなどがないか
・屋上や屋根:防水層の傷みや、雨漏りにつながる不具合がないか
・廊下・階段・出入口:安全に通行・避難できる状態か
・防火区画や防火設備:火災の広がりを防ぐための部分に支障がないか
他にもエレベーター業者による昇降機の点検や水道・換気・照明等の建築設備も必要に応じて対応しなければなりません。
実際の調査の様子
外壁タイルは、見た目と打診で確認します

外壁タイルは、表面に大きな傷みが見えなくても、下地との間に浮きが生じていることがあります。
そこで、目視で確認するとともに、手の届く範囲では器具で軽くたたく「打診調査」を行います。たたいたときの音の違いから、浮きなどの可能性を調べます。
タイルが落下すると、下を通る人に危険が及びます。見た目の問題として済ませず、状態を確認することが大切です。
通常の調査に加え、おおむね10年に一度、落下によって歩行者などに危害を及ぼすおそれのある部分について、全面的な打診等が必要になります。過去の調査や改修の時期を確認し、大規模修繕の計画ともあわせて準備を進めます。
そこで、目視で確認するとともに、手の届く範囲では器具で軽くたたく「打診調査」を行います。たたいたときの音の違いから、浮きなどの可能性を調べます。
タイルが落下すると、下を通る人に危険が及びます。見た目の問題として済ませず、状態を確認することが大切です。
通常の調査に加え、おおむね10年に一度、落下によって歩行者などに危害を及ぼすおそれのある部分について、全面的な打診等が必要になります。過去の調査や改修の時期を確認し、大規模修繕の計画ともあわせて準備を進めます。
階段の床シートに剥がれがありました

今回の調査では、階段の床シートに剥がれが見られました。
シートの浮きやめくれは、足を引っかけて転倒する原因になります。階段は普段の通行だけでなく、火災時などの避難にも使う場所です。安全に通れる状態を保つため、補修が必要です。
シートの浮きやめくれは、足を引っかけて転倒する原因になります。階段は普段の通行だけでなく、火災時などの避難にも使う場所です。安全に通れる状態を保つため、補修が必要です。
鉄部の錆も確認しました

鉄部には錆が見られました。
塗装には、鉄を雨水などから守る役割があります。塗装が傷んで錆が進むと、部材そのものの劣化につながるため、錆の状態を確認し、適切な下地処理と再塗装を行う必要があります。
特に、接合部や支柱の根元などは、周囲とあわせて確認しておきたい箇所です。
塗装には、鉄を雨水などから守る役割があります。塗装が傷んで錆が進むと、部材そのものの劣化につながるため、錆の状態を確認し、適切な下地処理と再塗装を行う必要があります。
特に、接合部や支柱の根元などは、周囲とあわせて確認しておきたい箇所です。
建物まわりの地盤の状態も調べます

建物まわりでは、地盤沈下によるものと考えられるひび割れや隙間が見られました。
こうした部分は、ひび割れの有無だけでなく、発生している位置や広がり、段差の状態なども確認します。原因や建物への影響については、見た目だけで断定せず、必要に応じて図面や過去の記録も確認しながら判断します。
こうした部分は、ひび割れの有無だけでなく、発生している位置や広がり、段差の状態なども確認します。原因や建物への影響については、見た目だけで断定せず、必要に応じて図面や過去の記録も確認しながら判断します。
調査結果を、日々の維持管理につなげる
今回の調査では、階段シートの剥がれや鉄部の錆など、補修が必要な箇所を確認しました。
定期報告は、書類を提出するだけでなく、建物の現在の状態を把握する機会でもあります。調査で見つかった傷みを記録し、必要な補修や今後の修繕計画につなげることが大切です。
調査や資料整理を進める際にも、「どこに、どのような傷みがあるか」が写真と記録で伝わるようにしておくと、その後の確認や対応が進めやすくなります。
定期報告は、書類を提出するだけでなく、建物の現在の状態を把握する機会でもあります。調査で見つかった傷みを記録し、必要な補修や今後の修繕計画につなげることが大切です。
調査や資料整理を進める際にも、「どこに、どのような傷みがあるか」が写真と記録で伝わるようにしておくと、その後の確認や対応が進めやすくなります。