ボリュームチェック前の敷地調査
大阪で一年以上前に始まり、コロナで中断していた案件が再始動の兆しです。
駅前で3面を道路に面しているという好立地ではありますが、駅前広場の拡張のために敷地の一部を将来市に移管するという話もあり、実際の敷地面積いっぱいには建物を建てることができません。
この敷地は近隣商業地域に属しているのですが、周辺には戸建て住宅が多く建っています。
そんな周辺状況に加えて、駅前広場のために移管予定の場所をどう活用するかということも視野に入れたボリュームチェックが始まりました。
駅前で3面を道路に面しているという好立地ではありますが、駅前広場の拡張のために敷地の一部を将来市に移管するという話もあり、実際の敷地面積いっぱいには建物を建てることができません。
この敷地は近隣商業地域に属しているのですが、周辺には戸建て住宅が多く建っています。
そんな周辺状況に加えて、駅前広場のために移管予定の場所をどう活用するかということも視野に入れたボリュームチェックが始まりました。
テナントビルとして
計画開始当時は2階建てのテナントビルとして設計していました。
周辺の住宅地に馴染めるように、1階にはクリニックの誘致を想定しています。
近隣商業地域で2階建てなので法規的にはそう厳しくはありません。
階段や水回りなどのコア部分を、どう配置したらテナント部分が使いやすい形になるのか、平面プランを中心にボリュームチェックを進めます。
1階だけではなく2階にもクリニックの誘致を考えるならエレベーターも必要になるかもしれません。しかし、エレベーターはスペースをとる上に、初期費用もそうなのですが、維持管理費が高くて負担になってしまいます。
その為、3階建て以下の建物にはできるだけ設置したくないところなのです。
数案作り提案しましたが、結果的にはエレベーターを採用することはなさそうです。
そうこうしているうちに貿易会社を経営するオーナーの事業が、コロナによる影響を受けることになり、この計画は一時中断することになりました。
中断を経て、テラスハウスとして
その後1年以上の中断を経て、コロナが落ち着きを見せ始めたころに再び計画が持ち上がることになります。
今回はテラスハウスとしてです。
より多くの可能性を探るために、テナントビルは一旦やめて、戸建住宅が多いこの地域に、共同住宅ではなく、より戸建て住宅に近いテラスハウスを計画することになりました。
テラスハウスとは、独立した戸建住宅とは異なり、隣家と柱や壁を共有する長屋形式の住宅です。
建築基準法上の用途も長屋となることでしょう。共同住宅よりも緩和が多く、建築基準法的に見てもやや緩くなります。
さて、ボリュームチェックの結果、このテラスハウスは3LDKで3戸とることができました。
寝室やLDKの広さ、さらにそれらの面積の配分等、さらに詳細な面をこの図面を基に検討していきます。
家賃を設定して採算がとれるか利回りのチェックも必要です。
実際にこの計画が実現されるにはまだもう少し時間がかかりそうですが、前向きに動き出したことには変わりありません。
今後の進捗に期待です!
ボリュームチェックとは
ボリュームチェックはその敷地にどういった建物が建築可能かということを、設計事務所などの建築の専門家に依頼して調べることです。
敷地をただ眺めていても全然イメージがわきませんが、プランを当てはめてみると様々なことが見えてきます。
やり方、費用、ボリュームチェックについての詳しい解説はこちらのサイトに掲載しているので、よろしければご覧ください。
●ボリュームチェックとは
敷地をただ眺めていても全然イメージがわきませんが、プランを当てはめてみると様々なことが見えてきます。
やり方、費用、ボリュームチェックについての詳しい解説はこちらのサイトに掲載しているので、よろしければご覧ください。
●ボリュームチェックとは