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造作家具におけるポストフォーム加工とは?

造作家具におけるポストフォーム加工とは?



店舗や住宅の造作家具のカウンターを作る上で、特にキッチンや洗面化粧台等の水廻りで欠かせないのがポストフォーム加工です。
主に水廻りのカウンターの前垂れやバックガードに使用する、メラミン化粧合板の曲げ加工のことを指すのですが、詳しく見ていきましょう!


メーカーによるポストフォーム加工とは?

ポストフォーム加工
[ポストフォームとは、合板・耐水MDFなどの基材に接着剤を塗布し、メラミン化粧板に熱・圧力をかけ、基材形状に合わせて成形する加工技術です。堅牢さ、メンテナンス性、清潔さなどメラミン化粧板の優れた物性が、ポストフォームカウンターの特長です。]
※メーカーサイトより

芯材の形状に合わせて一体成形を行う事ができるので、前垂れからバックガードまで継ぎ目無く仕上げることができて掃除も楽にできます。

ポストフォームを利用するメリット

ポストフォームは、カウンターの前垂れやバックガードの水返しの他、家具の扉等の加工にも適しています。
メーカーの用意した芯材の形状から選ぶので形状には制限がありますが、ほとんどの柄のメラミン化粧合板で採用可能です。
一枚のメラミン化粧板で成型する為、その仕上げ材のサイズの範囲内であれば、継ぎ目のないきれいなおさまりを実現することができます。継ぎ目がないので内部に水が浸入することなく、キッチンや洗面カウンター等の水廻りに適しているのです。

こういった一体成型の曲げ加工は木工の家具工房で造るのは難しいので、手間を省いて安価なポストフォームを採用することが多くなります。

ポストフォーム加工のバリエーション

一般

ポストフォーム加工
専用のメラミン化粧合板を加熱して、接着、成型します。
メラミン化粧合板のコアや仕上げの種類によって最小曲げRが異なります。

裏表巻き込み

ポストフォーム加工
カウンター表面、小口、裏面の3面を1枚のメラミンで一体的に成型します。
裏面まで連続して化粧される為、たわみに強く、棚板、側板等に適しています。

小R

ポストフォーム加工
メラミン化粧合板を芯材の角に合わせて特殊加工し、従来のポストフォームよりも小Rで成型します。

素材の吟味

メラミン化粧合板は耐熱性、耐水性、耐久性、耐薬品性などに優れた素材です。
そのためキズが付きにくく、熱いものを置いても変化しにくく、水を弾くので元々キッチンや洗面化粧台のカウンターには適した素材です。
通常、メラミンはボンドで貼りつける為、面ごとに継ぎ目ができるのですが、ポストフォームで一体成型すると、継ぎ目がなくなるのでより耐水性が上がります。

キッチンや洗面化粧台を造作で製作する場合、人工大理石や無垢材といったもので造ることも考えられますが、メラミン化粧合板のポストフォームも合わせて検討してみてください。
素材を吟味して造作家具を楽しみましょう。


●造作家具のサイトはこちらへ

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