以前現地調査に行った広島の美容クリニックのインテリア工事ですが、解体が終わりました。
店舗ビルの一室のリノベーションなのでまずは解体工事から始まります。解体といっても、元々間仕切壁があるわけでもないので天井をはがすだけなのですが、この現場は遠方ということもあって、解体の様子は写真で送ってもらいました。
天井高を変えるわけでもないのにどうして天井をはがしたのかというと、そのままでは給排気や空調機器の配管ができなかったのです。
このクリニックでは各個室に空調の他、換気扇と給気扇を求められていたので、天井の配管が混雑していて、仕上げ材を貼ったままだと単純に職人さんの作業ができないのです。
実際のところ天井仕上げ材をはがした方が現状の把握がやりやすいですし^^現地調査時の打ち合わせで天井は一回全部落とした方がいいですねということになっていました。
そしてこの現場、びっくりするようなことが起こったのですが、不動産屋に案内されて現地調査したのは店舗ビルの5階だったのですが、実際に賃貸契約するのは6階だったという・・・
後日連絡もらったのですが、そんなことあります?こんなの初めてです><
大阪から広島まで現地調査に行ったのに、不動産屋、しっかりしてください!
平面形状はほとんど変わらないので、取り急ぎ再調査は現地の業者にお願いすることになりました。
墨出し時に詳細な寸法を現場監督に確認してもらいましたが、階が変わっても大きくサイズは変わっていませんでした。
よかったです~
現場では「墨出し」まで済んでいます。
工事を進めるにあたって取り急ぎ必要になることは、壁の位置を決めることです。
基本的な現場の工事管理は、工務店にある程度お任せになるのですが、もちろん設計の立場としては道筋だけはたてなくてはなりません。
建築工事において、その後の工事の進行に必要な壁の位置を現場で表示する「墨出し」は、最終的なインテリアデザインにも大きな影響を与える大変重要な工程になります。
一般的には「墨つぼ」と呼ばれる道具を用いて、現場監督や大工が地面に壁の位置を表示するのですが、これを基準にコンセントや照明、空調などの付随する工事が施工されていくので失敗が許されないのが「墨出し」なのです。
ぎりぎりまで悩んで最終の平面図を工務店に渡すのですが、いろいろ打ち合わせを重ねてきたプランやデザインがこの時にフィックスされます。
「墨出し」が終わって翌日から壁を建てていきます!
これからが設計監理、施工の本番ですよ~
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