
大阪市、兵庫県明石市に拠点を持つ建築設計事務所、「YMa」です
兵庫県明石市の焼き鳥屋の店舗デザインです
もともとはうどん屋として使われていた店舗の居抜きなのですが、厨房の配置などのベースはできるだけそのままに、和風デザインの焼き鳥店へと生まれ変わる予定です。
この店の本店は神戸市西区の伊川谷にあるのですが、いい物件があったので、この度明石にも店を出そうということで始まったプロジェクトです。
この頃、伊川谷の飲食店のオーナーが明石に店を出すというのが増えてきているように思います。
伊川谷周辺の店舗で下積みを積んだオーナーも多く明石に店を持っていますし、車がないと行きづらい場所よりも駅が近くて便利のいい立地が好まれているのでしょう。

今回のプロジェクトは居抜き店舗ということです。
前のうどん屋さん、会社が倒産してしまったのか、現状普及せずに食器や厨房機器や家具などいろんなものを置いて行ってます。おそらくお金になるようなものは売ってしまっているのではないかと思われるのですが、少しでも店舗づくりの資金になればと、それらの残置物を買い取り屋に見てもらうことから始めました。

イメージは和風ということだったのでどんなデザインにしようかと考え始めていたところ、オーナーから本店を作った大工さんを紹介したいとのことです。
本店はこの大工さんがデザインも含めて作ったそうなのですが、今はそれなりのご年齢なので全体的なデザインは当設計事務所がコーディネートして、部分的に大工さんの感性も活かしてほしいという要望です。

話し合いの結果、店舗の顔でもあるエントランスの外観を作ってもらうことになりました。
龍野の材木店から、柱や梁に使っている意匠的な木材を仕入れてきて作ってもらいました。
写真を撮った段階で、この大工さんの工事は大体仕上がっているのですが、あとは既存のアルミ引き戸を工場で作っている木製建具に入れ替えて、サッシ周りの腰壁に板を貼り、サイン屋に看板を製作してもらう予定です。
飲食店は席に座ってしまえば料理を楽しみながらのお客様同士の団欒になりますから、外観を見るところから、席に座るまでのインテリアがデザインの主なところになります。
席に座ってから見える風景や、トイレのデザイン等は余裕があればこだわりたいのですが、厨房なんかの設備機器も結構かかりますから、、、
優先順位を決めて効率の良い店舗づくりを心掛けたいですね。