建築であれば1/200のボリューム模型から1/100のラフ模型、1/50の詳細な模型と順番に縮尺を大きくした模型を製作して、建てようとしている建物を建築主にプレゼンするのですが、
オーダー家具を作るときに感覚をつかめない場合は、段ボール等で原寸大のモックアップ(試作品)を作ることがあります。
モックアップによって建築空間に置いてみたボリューム感もわかるし、ものによっては実際に使ってみることもできます。時にはモックアップをそのまま使ってしまうこともあります。
今までに作ったオーダー家具のモックアップを紹介してみたいと思います。
オーダー家具のモックアップの事例
リノベーション住宅のダイニングテーブル
マンションをリノベーションして引越しした後、しばらくは前の家から持ってきたダイニングテーブルを使いながら、新しいテーブルのデザインを検討していました。
テーブルトップはステンレスのバイブレーション仕上げ、脚は木製で作ろうということは決まりましたが、サイズがなかなか決まりません。
マンションのリノベーションということで、あまり広いダイニングではないものの、できるだけ広いテーブルを置きたいという矛盾した希望を満たすために、段ボールで作ったダイニングテーブルでサイズを検討しています。
いろんな向きに置いてみたりして検討した結果、少し小さめなのですが、幅1500mm×奥行650mmというところで落ち着きました。
テーブルトップはステンレスのバイブレーション仕上げ、脚は木製で作ろうということは決まりましたが、サイズがなかなか決まりません。
マンションのリノベーションということで、あまり広いダイニングではないものの、できるだけ広いテーブルを置きたいという矛盾した希望を満たすために、段ボールで作ったダイニングテーブルでサイズを検討しています。
いろんな向きに置いてみたりして検討した結果、少し小さめなのですが、幅1500mm×奥行650mmというところで落ち着きました。
飲食店舗の厨房の棚
これは飲食店で、盛付けた料理をトレーに載せたまま置いておけたり、下げてきた食器をトレーのまま置いておけたりできる棚を提案した時のモックアップです。
図面とパースでは実際に使ってみた感じがわからないということだったので、モックアップを作って持って行ったのですが、これを見てようやくご理解いただけました。
常に可動棚に立体的に置いていくような感じで使い勝手がよく、これはおすすめです。
図面とパースでは実際に使ってみた感じがわからないということだったので、モックアップを作って持って行ったのですが、これを見てようやくご理解いただけました。
常に可動棚に立体的に置いていくような感じで使い勝手がよく、これはおすすめです。
オフィスの受付カウンター
当設計事務所の受付カウンターを作ろうかと思って、デザインを検討していた時に作ったモックアップです。家具を形作る要素をパーツごとに分解し、そのパーツをパズルのように組み替えながら形を変えることができるカウンターを作ろうとしていたのですが、自分たちで使うものをデザインしていたので、締切りがありません。
締切りがなければ考えがまとまらず、結局一番丈夫にできたモックアップをそのまま仮の受付カウンターとして置いたまま、現在に至っています。
このカウンターを見る度に締切りって大切だなぁと考えさせられています。
締切りがなければ考えがまとまらず、結局一番丈夫にできたモックアップをそのまま仮の受付カウンターとして置いたまま、現在に至っています。
このカウンターを見る度に締切りって大切だなぁと考えさせられています。
ショップカード、フライヤー立て
こちらは飲食店のためにデザインしたショップカード立てです。
ちょっとしたカウンターに知り合いの店のショップカードを平置きしていたのですが、それではあまり多くのカードを置くことができません。
何か考えてほしいということだったので、端材を利用したデザインのものを提案しました。
しかし、おかれているカードには名刺サイズやポストカードサイズ等、いろんなサイズのショップカードがあります。それらに最適なサイズを検討するために作ったモックアップです。
これも、当設計事務所の受付カウンターの上に置いて使っているのですが、実物も端材で作っているので金額は抑えられます。
ちょっとしたカウンターに知り合いの店のショップカードを平置きしていたのですが、それではあまり多くのカードを置くことができません。
何か考えてほしいということだったので、端材を利用したデザインのものを提案しました。
しかし、おかれているカードには名刺サイズやポストカードサイズ等、いろんなサイズのショップカードがあります。それらに最適なサイズを検討するために作ったモックアップです。
これも、当設計事務所の受付カウンターの上に置いて使っているのですが、実物も端材で作っているので金額は抑えられます。
オフィスビルの作業場の機械の配置
こちらはちょっとイレギュラーな感じなのですが、ある会社の本社ビルを改装したときに作業場の機械の配置を段ボールで作ったものです。
どこにどの機械を配置するかというのを検討したのですが、図面上でするよりも実際の通路の幅などが感覚的につかめるのでとても分かりやすいと評判でした。
どこにどの機械を配置するかというのを検討したのですが、図面上でするよりも実際の通路の幅などが感覚的につかめるのでとても分かりやすいと評判でした。
最後に -プレゼンのカタチ-
オーダー家具も建築やインテリアのデザインと同じで、形のないものをプレゼンしてご理解いただき作り始めるものです。
「思っていたのと違う」ということにならないように細心の注意を払ってプレゼンを行っています。イメージを共有するのってなかなか難しいので、家具でも空間でも最適なプレゼン方法を選択し、より具体的に商品を理解していただく努力をしています。
オーダーという感覚で、一緒にモノを作り上げていくパートナーとして当設計事務所を選んでいただければ幸いです。
「思っていたのと違う」ということにならないように細心の注意を払ってプレゼンを行っています。イメージを共有するのってなかなか難しいので、家具でも空間でも最適なプレゼン方法を選択し、より具体的に商品を理解していただく努力をしています。
オーダーという感覚で、一緒にモノを作り上げていくパートナーとして当設計事務所を選んでいただければ幸いです。