BLOGブログ

木造戸建て住宅で屋上テラスを作ってみた(大阪府茨木市)

木造戸建て住宅で屋上テラスを作ってみた(大阪府茨木市)

大阪府茨木市の木造戸建て住宅で屋上テラスを作りました。
床にはデッキ材を敷き、気候の良いときには快適な空間になっています。夏でも夜は過ごしやすい場所になるでしょう。年に一度、この屋上テラスから花火大会を見ることができます。
屋上に出るのは天窓を兼ねたハッチからで、階段室は設けていません。

屋上テラスとは?

屋上テラスとは、そのままですが住宅等の建物の屋上に設置するテラスのことです。
マンションだと、ルーフバルコニーがこれに近い感じで使われていると思います。
この記事では戸建て住宅の屋上テラスの特徴について解説していきたいと思います。

どうして戸建住宅に屋上テラスを作るのか?

屋上テラス
便利で人気のある都会の住宅用地は、当然なのですが価格も高くなる傾向にあります。
『YMa』の所在地である大阪市内でも、土地が狭く建蔽率いっぱいに家を建てたために駐車場を確保したら庭が取れなくなってしまうこともよくあります。
こういった土地ではできるだけ床面積を増やすために、狭い土地に3階建ての住宅を建てることが多いのですが、そうなると隣家との隙間も狭く周囲の視線も気になり、条件のいいベランダを作るにも一苦労。
そこで、庭や物干し場を兼ねて屋上テラスを作ることを検討します。
しかし屋上テラスにはメリットだけでなくて、デメリットもあるのでよく考えてから採用しましょう。

屋上テラスを作るメリットは?

プライベートな外部空間である屋上テラスは使い方によったらとても便利です。
そんな屋上テラスのメリットを見ていきましょう。

周囲の目を気にせずに広々と洗濯物が干せる

隣家からの視線も、道路からの視線も気にせずに洗濯物を干せます。
周辺に高層マンションが建ち並ぶような地域では上からの視線が気になると思われるかもしれませんが、たいてい戸建て住宅は戸建て住宅、高層マンションは高層マンションで固まったゾーンに建てられていることが多いです。
念のために住宅の計画前に周辺の環境をよく観察しておきましょう。

弁当を広げればピクニック気分、テントを張ればキャンプ気分が味わえる

たまには気分を変えて屋上で食事をしてみてはいかがでしょうか?
公園までいかなくてもピクニック気分が味わえます。
夜はテントを張ってお手軽なキャンプもできます。実際にキャンプに行く前に練習キャンプとしてもいいかもしれないです。

屋上菜園やガーデニングができる

都会の狭小地でも、庭がなくても家庭菜園ができます。
当設計事務所ではルーフバルコニーで野菜や多肉植物を育てています。
夏はちょっと日当たりが強いかもしれないので、日よけ対策は必要でしょう。こぼした土や落ち葉もこまめに掃除したほうがいいです。

眺望が良い

周りの景色が遮られずに見渡せます。
年に一度の楽しみかもしれませんが、立地によっては遠くに花火が見えることもあります。

屋上テラスを作るデメリットは?

マイホームに屋上テラスを作るにはデメリットも理解しておかなければなりません。

通常の屋根よりコストアップする

屋上に上がる階段やハッチの他、手すり、防水工事、床仕上げ材等、通常の屋根を作るよりもコストアップします。
コストをかける場所の優先順位もよく考えて採用しましょう。

屋根勾配を緩くする必要があるため、特に木造の場合は雨漏りのリスクがある

木造住宅の屋上の防水にFRP防水を採用するとしたら、できれば勾配は/1/50、少なくとも1/100は欲しいところです。逆にこの勾配以上につけてしまえば、斜めになった床が屋上テラスの居心地を阻害することになってしまいます。
しかし、勾配が緩いということは雨水が流れにくくなり、雨漏りのリスクも上がります。FRP防水だと10年に一度程度の改修の他、こまめな清掃等の屋上のメンテナンスが必要になります。

まとめ

屋上テラスを作るなら、リビングや水回りとのつながりに配慮して作りたいですね。
一番いいのは2階建てで2階リビングの家だと思います。
ピクニックをするにしてもキッチンで作った料理を屋上に運びやすい。バーベキューをしていてちょっと休憩したいなと思えばリビングに降りてこれる。ホームパーティの時も気分転換に屋上に出ることができます。
2階のLDKが屋上をより快適なものにしてくれるのです。

SHARE!

BLOG TOP