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オーダー家具による大阪の店舗のリノベーションに立ちはだかる予算の壁

オーダー家具による大阪の店舗のリノベーションに立ちはだかる予算の壁

大阪の心斎橋筋で提案中のオーダー家具による店舗のリノベーション工事です。
壁も床も照明も既存のものを移設したり補修したりして使用する為、ほとんど家具だけで構成されるこのプロジェクトですが、現在予算の壁が大きく立ちはだかっております。

予算が合わない背景

既存の1階店舗でも同じような家具を納品しているのですが、その時は内装工事全体の中の家具工事である為に、必要経費がその他の工事と分散していたことや、単純にコロナと戦争の影響が大きいのか、ここ数年で材料費が上がってきていること等によって少し金額が高くなっています。

以前の納品したものを参考に予算取りをされていたようで、要検討という事になりました。
(そうはいっても他社よりはかなり安くおさえてはいるのですが・・・)

減額前の家具の仕様について

この店舗のプロジェクトではブランドショップのディスプレイ棚の製作をご依頼いただきました。

このオーダー家具は家具本体のサイズが大きいということもあるのですが、白色の大理石風に仕上げたいという事で全てメラミン化粧合板になっています。メラミン化粧合板は最高級の素材ではありませんが、オーダー家具を作る場合は見えない部分にはポリ合板という安くおさえることのできる素材を使う事が多いです。しかし今回はガラス扉で中が丸見え、仕上げを合わせる為に全てメラミンという仕様になっています。

さらにこのガラス扉もけっこうかかるのです。高さ2mを超えるガラス扉は強度を考えると厚み8mmはほしいところです。ガラス扉を支える丁番も8mm以上でないと対応していません。
ガラス丁番とガラス錠もそれぞれの扉一枚ずつに必要なのですが、これらの金物も重量用になるのでこれもまたそれなりの金額になってしまいます。
本当は飛散防止フィルムでも貼っておきたいところなのですけれども・・・

減額案をまとめます

さて、それではこのオーダー家具の減額案をまとめていきましょう。
・まずは家具本体の仕上げですが、ガラス扉なので内部まで見えるという事で全てをメラミン化粧合板仕上にしていました。これを内部は白色のポリ合板に変更します。これによって材料代だけでなく製作の手間も減ります。
メラミン化粧合板よりもポリ合板の方が傷つきやすいという欠点はあるのですが、白色の背景の方が商品が映える、店員さん以外はディスプレイ棚の中を触らないのでそれで良しとしました。
・更に金物のメーカーをスガツネからスリーナインに変えて少しでも安いものに変更します。。。
・後は家具やガラス職人と相談しながら施工費を何とかガンバって下げて、金額の再提案をします。

今後の展開

当設計事務所としてはできることは全てやって、この金額が通るようにクライアントの社内でも検討していただきましょう。

店舗でも住宅でも、大阪・京都・神戸を中心とした関西圏でオーダー家具の製作をお考えの方は是非当事務所へお問い合わせください。
予算に合わせる努力も惜しまずします!

●家具の製作事例はこちらへ


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