両側に隙間なく店舗が建ち並ぶ大阪市中央区の心斎橋筋商店街で、待ち合わせ中に見つけた空間です。
少し早めについたのでぼんやり周辺を見ていると、不思議な空間を見つけました。
表面的にはカジュアルな感じの店舗なのですが、端っこから路地のようなものが続いていたので何気なく見てみると、心斎橋筋にこんな空間があったのかというような隙間です。
商店街にはアーケードがかかり、ほとんどの店舗が隣の建物とくっつくように隙間なく建っている中で、重厚感のあるデザインのカフェの隠れ家的なテラス席が、空から自然光を取り入れています。商店街の中で空がみられるとは・・・
この隙間の空間ですが、隣のビルにもお願いして、1階の外壁だけはおしゃれに改修したようです。ここだけ見るとヨーロッパの古い街並みのような、明治になってから取り入れ出した近代建築の文化財のような雰囲気があります。人工光に操られたカジュアルなデザインにあふれる商店街の中で異彩を放っています。
頭上のテントが視線を遮るので、2階以上の外壁がそのまま残されていることはあまり気になりません。
路地でもあり、テラス席でもあり、商店街の中で外を感じられる空間。 もしかしたら『商店建築』等の雑誌に載っていたりしたのかもしれませんが、デザイナーも分からない店舗、大阪市中央区心斎橋筋2丁目の『green bar』、体に優しいスムージーを提供しています。