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大阪市内のローコスト飲食店舗の現地調査

大阪市内のローコスト飲食店舗の現地調査

いつ建ったのかも分からない、増築や改築が繰り返されているであろう長屋に現地調査に訪れました。
建物は古いのですが、大阪市内のまだまだ元気な商店街にあるこの物件で飲食店を開業しようとしています。長屋でつながっている両隣の店舗もにぎわってそうで立地的にも期待が持てます。

それにしても建物は非常に古いですね(笑)。建物のつくりを見ているとおそらく戦前の建物ではないかと思うのですが、不動産の案内の資料にも築年数の記載がありません。
店舗なので断熱性能とか、省エネを気にするつもりはありません、それどころか古ければ古いほどに趣のあるこの雰囲気をできるだけ活かしたデザインにしたいところです。
築年数もわからない古い長屋を、古民家のような雰囲気で鍋を提供する飲食店へと生まれ変わらせようというプロジェクトです!

前も店舗として使われていて、10年以上焼鳥屋さんが入っていたみたいなので、換気・給排水・電気等の設備関係の容量は十分に対応可能でしょう。
予算を抑えるためにもできるだけ既存のものを再利用していきたいところです。

解体工事

店舗現調
まずは解体からです。
コンクリートブロックによって区画された既存の厨房区画は、カウンターも含めて解体します。当事務所では基本的に既存の防水は信用していないのですが、もともとこの厨房は防水されていません。
この店舗ではそんなに床に水を流して清掃しなければならない厨房を想定していませんが、
房防水は表面的にウレタン防水をするつもりです。既存の厨房区画は無視して、使いやすい厨房を作りましょう!

給排水・ガス設備

店舗現調
厨房区画をやりなおすことに加えて、厨房機器を新しく導入することによって、給排水・ガス設備に関しては基本的に店舗内の配管はやり替えです。
例外として、外壁に設置されている給湯器は再利用します。外壁についている電気メーターやガスメーターもそのまま使います。
この給湯器、いつまで使えるかというのは不明なのですが、最後まで使い切りましょう!
この店舗は給湯器が壊れたところで、数日営業し続けるのは可能ですから^^

後は既存のグリストラップもその先の排水経路も含めてそのまま使う予定です。
もちろん新しく入ってくる厨房機器に対する給排水・ガス設備は新設します。
一つだけ検討事項、見積金額によってはグリストラップはもしかしたら新しいものに変えるかもしれません。

給排気設備

店舗の給排気設備といえば、主に厨房の排気を中心として計画されます。
ここでは屋根上にある既存の換気扇とそこにつながるダクトは再利用するとして、店舗内の既存のフードとダクトは撤去してやり替えることにしましょう。
既存フードも配管も油まみれですし、新店舗のガス機器周りの寸法とも会わない可能性が高いです。飲食店の肝となるガスの調理機器の設置サイズを無理に既存フードに合わせるのもどうかと思いますからね!

その他の排気としてはトイレの換気扇の交換くらいになるでしょうか?
どちらにしてももともとの焼鳥屋さんよりも少ない排気量になりそうなので、既存の換気扇で十分対応できるかと思います。

消防設備

消防設備については管轄の消防署に相談しないと何とも言えませんが、延べ床面積と収容人員からすると消火器と誘導灯程度の対応ですむのではないかと思っています。
消防設備に関しては、プラン決定後に消防署に事前相談に行くことにしましょう。

電気設備

照明やコンセントを含む電気設備は作りながら考えようということになりました。
作りながらとはいっても、大きな方向性は定めています。各テーブルにメインのペンダントライトを設置して、後はライティングレールにスポットライトをつけることで対応しようというところです。

最後に

店舗現調
この店舗はオーナーが数店舗の飲食店を経営しているということで、出店の経験が豊富です。スタッフの方の協力も含めて、塗装やタイル貼等、ある程度専門的なセルフビルドの部分も紹介できるかもしれません。
今後の経過をお楽しみにしてください!!

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