BLOGブログ

大阪の店舗の家具の修理に行ってきました

大阪の店舗の家具の修理に行ってきました

当店で製作した家具ではないのですが、大阪市の店舗で家具の修理の相談を受けました。
ちょっとした修理でも現場を確認して、どのように対策をするかを検討して、ようやく現場作業になります。
こういった、他店で製作した家具でも修理に承っております!

お問合わせ

このブランドショップの家具の不具合は2点、ガラスケースの鍵が締まりにくくなったという事と木製造作家具の開き扉のスライド丁番が、ビスが緩んで外れてしまっているという事です。
最初は電話で問い合わせいただいたのですが、一度現物を見てみないことには対応策も提案できません。店舗が事務所から近かったのでとりあえず店舗にうかがう事にしました。

現地調査

家具の修理(現調)
まずは店舗に家具の状態を確認しに行きます。
ガラスケースの鍵については、ガラス製の開き扉の召し合わせが悪くて、手でガラス扉を押えて位置を調整しないと鍵がかからない状態です。
店舗のスタッフさんが片手で鍵を操作して、鍵がかかっていないのに施錠したつもりになってしまう事がよくあるみたいです。
このブランドショップでは高級な商品を扱っているので、これではセキュリティに問題があります。
これは丁番の調整で何とかなるでしょう。

※召し合わせとは、両開きの扉等で、双方の扉の合わさる部分を言います。


家具の修理(現調)
木製造作家具では、外れたスライド丁番のビス穴がぼそぼそになって抜けてしまっている状態です。ぼそぼそのビス穴に詰め物をしてもう一度止め直してもいいのですが、すでにその補修をやった形跡がありました。それでダメだったのならもう一度同じことをしても無駄なので、ビスが効いていないスライド丁番はビス穴が違う位置にあるものに交換しようという事になりました。ビス穴の位置を変えて、造作家具本体の別の位置にビスを効かそうという事です。
スライド丁番の価格は1個600円程度とそう高いものではないのですし。

家具の修理

ガラス扉の鍵の件は、結果的に丁番の調整で鍵の部分の召し合わせは良くなり、鍵もかけやすくなりました。
ただ、所々調整の効かない丁番があったりという事で、鍵をあわせると別のところに不具合が出るといったところもありました。
1mm程度のことなのですが、店舗のオーナーは気になるようです。高級な商品を置いているのでその気持ちもわかるのですが、こういう扉をビシッと合すのってけっこう難しいんです。所々にある、動きの悪い丁番を変えないといけないかもしれません。ガラス扉用の丁番は木製家具用の丁番と違ってけっこう高いので改めて見積もりを出すことになりました。


家具の修理
ガラス扉の鍵をおさめたら、次は木製造作家具の修理です。
結局三ヵ所のスライド丁番を取り替えることで無事に作業完了、きれいにおさまりました。
ちょっと見ただけでは分かりにくいですが、扉側の形状は同じでも、棚側についている金物の形状が違うのです。

後はガラス扉の召し合わせを本格的に調整するかどうかですが、やるとしたらこれはちょっと繊細な作業になりそうです

SHARE!

BLOG TOP