三ノ宮の小さなイタリアンの飲食店舗でテーブル席を段階的にブラッシュアップしていきました。
その段階的な変化をご覧ください。
このテーブル席は、元々はテーブルと椅子が並べられていて、特徴のないペンダントライトが設置されているだけでした。
ここからこのイタリアンレストランのテーブル席のブラッシュアップが始まりました。
最初の依頼はテーブル席の片側の席をベンチシートにしたい、そしてテーブルトップも気に入っていないので変えたいという要望です。
テーブルトップは掃除がしやすかったり、傷がつきにくかったりという機能的なところを重視してメラミン化粧合板にしましょう。化粧板はこちらから提案させていただきますが、数ある品番の中から自由に選んでいただいて大丈夫です。
ベンチシートは既製品の家具メーカーに依頼しましょう。背もたれは高級感のある2段のものはどうでしょうか？背もたれはシンプルにして座面はちょっと柄を入れてもいいかもしれませんね。生地はメンテナンスのことも考えて布ではなくレザーで選んだほうが良いと思います。
ということで、こういう感じになりました。
テーブルトップと右側のベンチシートが今回納品した商品です。
特徴的なベンチシートの座面の張地が主張していますが、このベンチシートの下は収納になっています。これがワインの在庫なんかを置いておくのに結構役に立つのです！！
さらに後日、シーリングライトを交換しました。
同時にカウンターのペンダントライトも追加で設置したのですが、この店舗のオーナーの素材にこだわった料理のイメージに合わせた雰囲気のものを探しました。
いいですよね、ナチュラルなガラスを使ったシーリングライト。その店舗の料理の方向性とオーナーのインテリアの好みの方向性って共通点があります。やっぱり好みってあるんですね、料理のイメージを
空間に反映していけば間違いありません！
そして、今回は残りのイス席をベンチシートに変えるプロジェクトです。
元々は狭いテーブル席のベンチシートの対角は、自由に配置できるイスのままにしておこうということだったのです。ところがベンチシートの座面下の収納容量の魅力にも惹かれて、残りのイス席もベンチシートにすることになりました。
ベンチシートの座面の下は収納にできるので、ここにさらに増えたワインの在庫なんかを置いておきたいそうです。ワインにもこだわるイタリアンレストランのオーナーらしい発想だと思います。
前に納品したベンチシートは背もたれが大きくて立派なのですが、元々狭いテーブル席です。どうしてもスペースを確保するような思考になっていきます。
というわけでできるだけ奥行きの狭いベンチシートを選びました。
今回採用したベンチシートは前回よりも奥行きが13cm程小さくまとめることができます。
座面のレザーは前回導入したベンチシートと色違いにしています。
前回も同様なのですが、壁面の装飾のところは、ベンチシートに少し加工して納めています。
既製品の家具メーカーの商品ではあるのですが、受注生産なのでデザイン・おさまり共に要望を聞いてもらえるので結構自由がききます。
最終的には全体的なバランスを整えて、見た目だけでなくスペース的にもまとまったテーブル席になりました。
小さくても家具で空間を豊かにすることができます。
オーナーからは、「このテーブル席が店舗内で唯一違和感のあった場所だったのですが、愛せる空間になりました」という言葉をいただきました。
ちょっとした空間に変化をつけたい、お客様に新鮮なイメージを持ってもらいたい、厭きない店舗をつくるために家具を変えるというのは一つの有力な方法です。
オーダー家具で空間と生活を豊かにしましょう！！