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マンションリノベーションで床と壁に無垢フローリングを貼ってみた

マンションリノベーションで床と壁に無垢フローリングを貼ってみた

リノベーション現場の無垢フローリング貼工事です。
自然素材はやっぱりいいですね。
水廻り以外のマンションの一室の床全面と壁に杉板の無垢フローリングを貼ったので、面積が多くて数日かかりました。ちなみに洗面・トイレの水廻りの床は、ある程度の防水効果が期待できるシンプルな単色の塩ビシート仕上です。

無垢フローリングの搬入

無垢フローリングの搬入
まずはこちら、壁ができて建具の枠が入っています。この建具の枠も杉材です。
こうして床と壁の無垢フローリングを貼る準備ができたところで材料の搬入です。
リビングの真ん中に積みあがっている杉板の束が無垢フローリングです。今回は杉板を選択したのですが、多くの樹種の無垢フローリングがあって、それぞれに特徴があります。
個人的な感想ですが、無垢フローリングは節がある方が自然な木っぽさが強く出るので好きです。

リノベーションの床貼では、建具に注意

既存フローリングの上に貼ることのメリットと弊害

床から貼って行きます。
既存のフローリングをはがすと、下地の構造用合板まではがれてしまって補修が大変なので、既存フローリングの上から無垢フローリングを貼ることにしました。
ここで問題になるのは、建具のおさまりが悪くなることだったりといった、床が上がることによる弊害です。

15mm程度の無垢フローリングの厚さ分床が上がるのですが、天井の高さなんかは気になるほどではありません。しかし、建具廻りのおさまりなど気にしておかないといけないことが出てきます。
建具廻りについては、木製扉の下の方を少しカットしたりすることで解決するのですが、困るのはアルミの内装引戸なんかを使っているときです。こういう時は床に細工をするか、建具を一度外して下地を整え、付け直すかしかないでしょう。
それにしても、床全体をはがして下地からやり直すよりはいいと思います。

今回は全面リノベーションなので建具もすべてやり替えます。全面リノベーションの場合は建具も新しく作るので大きな問題が出ませんが、それでもベランダの掃き出し窓の周りはテーパーをつけた見切り材で段差を解消してもらいました。
マンションではベランダに出る掃き出し窓は床とフラットになるように作られていることが多いのですが、リノベーションの場合、外壁沿いのアルミサッシは触れませんからね。

床貼の施工

無垢フローリング貼
床の無垢フローリング貼の施工ですが、裏側に木工ボンドを塗り既存フローリングにつけたうえで見えないところに釘を打ちます。
木工ボンドが乾いてしまえば協力に接着されるのですが、釘はそれまで無垢フローリングを押さえつけておく役割を果たします。

壁にも無垢フローリング貼

壁無垢フローリング
床を貼った後、養生をしたら壁にも無垢フローリングを貼りました。貼り方は床と同じです。
いい感じに仕上がってきていますね。この壁はこのリノベーションの見どころの一つです。

この杉板の無垢フローリングですが、赤い部分と白い部分があります。
赤い部分を赤太、白い部分を白太といい、それぞれ木材の中心に近い部分で芯材と呼ばれる部分、木材の周辺に近い部分で辺材と呼ばれる部分になります。
赤太の方が固くて変形しにくく、腐りにくくかびにくいという特徴があり、白太の方が柔らかく吸湿効果があると言われています。
このリノベーション現場ではあまり気にせずランダムに配置しましたが、現場によってはそれぞれの特徴を活かして使う場所を選んでもいいかもしれません。
自然素材は、その特徴に合わせて適材適所に配置したいところですね。

無垢フローリングについて

写真ではなかなかわかりにくいですが、実際に歩いてみると複合フローリングと比べて無垢フローリングは柔らかく足になじんでくる感じがします。
はだしでの生活が心地いい床材です。
しかし、手入れが大変だったり傷がつきやすい、床暖房に向いていないという、扱いにくい部分もあるので、自分に合っているかどうかしっかり吟味して選びましょう。

しかし、複合フローリングをはじめとする新建材といわれる建築材料は経年変化は劣化としてしか受け取れないですが、自然素材である無垢フローリングの質感は本当にいいし、適切な手入れをしていれば傷が気にならないくらいに経年変化を楽しむことができる素材です。
是非お勧めしたい床材です。
無垢フローリングを貼るという選択をした方、傷も含めていつまでも愛してあげてください!

無垢フローリングの特徴や手入れ方法はこちらの記事を参考にしてください。

●無垢フローリングってどんな材料?

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