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飲食店舗の造作家具・ディテール例をご覧ください

飲食店舗の造作家具・ディテール例をご覧ください

お好み焼き店の味路の家具・建具を含む一連のディテールのデザインを紹介します。
小さい店舗ですがいろいろと工夫を凝らしているので、良かったらご覧ください。 オーダー家具のヒントになるデザインも出てくるかもしれません。

オーダースツール

オーダースツール
まずはスツールです。
店舗のオーナーから「カウンターチェアは作ったほうが予算押さえれない?」という疑問を投げかけられて考えました。普通に作ればもちろん造作家具のほうが高くなります。
予算を抑えるために、現場の大工さんで作れるように構造用合板を組み合わせて脚を作っています。ただ、座面の生地だけは別の職人に来てもらいました。
この現場限定価格ですが、8脚造ったのでだいたい1脚6000円から8000円ぐらいですね。
カウンターチェアは1脚15000円前後です。この金額を高いととるかは考え方次第ですが、スツールのデザインはこの店舗にマッチしています。

壁面の竹格子

壁面の竹格子
竹が安く手に入ったので使ってみました。
竹は上下の桟に差し込んでいるだけなので簡単に取り外すことができます。バックの壁にはモザイクタイルを貼っています。
前の竹格子が目を引くのでモザイクタイルは安いもので十分です。

竹で縁取った丸窓

竹で縁取った丸窓
店内の光を外に洩らしている丸窓です。外観では格子に優しい雰囲気を付け加えていましたが、店内側は飾り棚のバックとなりはっきりとした存在感を示しています。格子で使った竹の余りを割いて縁に貼り付けています。

スチール素地のサイン

スチール素地のサイン
外部のサインですが、スチールの素地にレーザーカットして作っています。プレートはスチール素地のままなので時間と共に錆が出て全体に茶色くなってきますが、それがいいのです。
サインの裏側には小さい電球を取り付けました。

舞良戸

舞良戸
舞良戸とは框の間に張った板の表面に舞良子(まいらこ)という細い桟を狭い間隔で取り付けた引き戸のことを言います。
主に書院造の建具として用いられるのですが、入り口とトイレの戸に用いました。
あえて戸の高さを低く抑え、内部空間への期待感を誘いました。

天井の格子

天井の格子
照明器具は普通のダウンライトなのですが、天井に格子をつけることで間接照明のような雰囲気を演出しています。
客席のクロス仕上げに対して、壁も杉板貼にすることでトイレの中を異空間にしました。
飲食店でトイレに入ったときに、空間にインパクトがあれば、なんか得した気分になりますよね。

最後に

いかがでしたでしょうか?
外観に施工した格子を踏襲し、安く手に入った竹を使いまわしましたが、オーダー家具も面白いですね。
素材の調達方法や最後まで使い切る姿勢も店舗全体の雰囲気を統一するいい方向に転びました。
安価に良い店舗を作る努力をしているので、店舗づくりをお考えの方は是非お問い合わせください。

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