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飲食店舗の営業許可申請、検査に通る為に!

飲食店舗の営業許可申請、検査に通る為に!

飲食店の営業許可はどのようにして取るのか?
初めての店舗づくりではこんなことも気になるものです。 食品衛生法に基づく許可の申請手順と、検査のチェック項目について解説します。

飲食店の営業許可の申請手順(食品衛生法に基づく許可)

新しく飲食店舗を開業したり、食品を製造、加工販売するには、食品衛生法に基づく許可が必要になります。
この営業許可を得る為には、事前に管轄の保健所に図面と共に営業許可申請を出しておきます。店舗の施工完了の1週間程度前に保健所に検査を依頼しておいて、施工完了後に検査を受けることになります。
許可証の作成には1週間程度かかりますが、検査に問題がなければ翌日には許可を受けて営業することができます。

保健所の許可が下りないと飲食店舗を開業することができませんが、難しく考えることはありません。
ある程度プランが決まり、使用する厨房機器が決まってきたころに一度保健所に相談してみてください。業態や規模によって基準は異なりますが、職員の方が注意点を教えてくれるのでそれに基づいてプロジェクトを進めればいいのです。

ふぐを扱う場合は営業許可とは別に許可を得る必要があり、常設の店舗の他にも露天やキッチンカーなどによる営業についても許可が必要になる場合があるので、管轄の保健所での事前相談は大切です。

中小規模の飲食店舗に関する主なチェック項目は

飲食店舗の営業許可申請

厨房と客席が区画されているか

オープンキッチンにしていてもいいのですが、厨房と客席の出入り口にスイング扉を設ける等、明確に区画されている必要があります。

内装仕上は衛生的なものを

清掃がしやすくカビの発生を防止し、水を流す厨房内等の床及び床から1m程度の高さまでの壁は不浸透性材料で作られていて、床は滑りにくい仕上げで、排水設備を備えたものでなければいけません。

洗浄設備(給湯器)の設置

食品などを洗浄する為に、必要に応じた規模の給湯機等によりお湯が出るようにしておかなければいけません。当然、保健所の検査前にはガスや電気の開栓をして、お湯が出る状態にしておいてください。

厨房内への手洗い設備の設置

従業員の手洗い用の設備を設けてください。厨房内に設置することが多いです。
お湯が出なくてもだいじょうぶですが、手洗い後の手指の再汚染が防止できるように、レバー式やセンサー式としなければならず、ハンドル式は認められません。

給排水設備の設置

給排水設備を適切に計画してください。
特に排水は十分な排水機能を有し、汚水の逆流により、食品等を汚染しないように適切に店舗外へ排水できることが求められます。
言葉にすると難しく感じますが、飲食店舗の厨房の排水の末端にはグリーストラップがついています。グリーストラップとは厨房から出る排水に含まれる油やゴミ(残飯等)を直接下水道へ流さないように分離する為のものなのですが、汚水の逆流防止にもなります。
グリーストラップが詰まらないように日常の清掃を心がけておいてください。

汚染等の防止対策(害虫の侵入・換気・照明等)

ネズミや昆虫の侵入を防止しましょう。換気扇、排水溝、出入口等ネズミやゴキブリはどんな隙間からも入ってきてしまうので対策が難しいのですが、換気扇には防虫網付きのベントキャップを付ける等してできるだけのことはしておきましょう。飲食店舗の営業において、保健所に指摘されるまでもなく当然の対策です!

厨房内のレンジフードの排気量はとても大きくなります。今ではコロナの蔓延によって客席にも換気扇を付ける店舗が増えています。排気量が増えるということはその分給気量も増やさないといけません。給気にも考慮した換気計画を立てましょう

自然光が入る計画が望ましいのですが、全ての店舗で理想的な最高を得られるわけではありませんし、夜も営業します。
なので照明の明るさを十分に取りましょう。全体的に100ルクス以上、そんなに厳しい基準ではありませんから、普通の照明設計をしていたらだいじょうぶだと思います。

食品・食器等の保管場所の確保

食材等の保管の為に温度計付きの冷凍庫・冷蔵庫を設置し、汚染防止のために扉付きの棚を設置してください。
洗剤や殺菌剤は食品とは別に棚をつくりましょう。

便所、更衣場所、清掃用具について

お客様用と兼用でもかまわないので専用の手洗い設備を備えた便所を設けてください。
更衣室は従業員の人数に準じて、必要に応じた広さのものを設けてください。
清掃用具も必要数揃えてください。また、十分な容量のゴミ箱も設置をお願いします。

まとめ(着工前の事前相談が大切です)

店舗の工事契約をする前に、計画段階で必ず保健所には相談してください。
営業許可業種や自治体ごとに必要な基準が異なる場合があります。
図面を持っていけば是正点、注意点を指摘してくれるので基準に適合した店舗計画になるようにしてください。設計者やデザイナーがついている場合は、事前調査をお願いした方が良いと思います。
通常の店舗をつくっていれば、保健所の基準はそんなに厳しいものだと感じることはないと思います。店舗のオープンにはいろいろなことをしないといけません。営業許可申請も怖がり過ぎず、でも油断して忘れてしまうことのないようにプロジェクトを進めましょう。

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