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オーダー家具職人と人工大理石のオーダーキッチンをつくりました

オーダー家具職人と人工大理石のオーダーキッチンをつくりました

アクリル系の人工大理石をカウンタートップに使った造作キッチンです。
マンションリノベーションの設計、施工を請けた時にオーダー家具職人とのコラボで作りました。

オーダーキッチンの天板、人工大理石

アクリル樹脂を主成分とした人工大理石は加工しやすく、現場で継いでカウンターの形状を自由に成型することができるので、キッチンのカウンタートップによく使われる素材です。
天然の大理石と比べると素材が樹脂なので柔らかく傷がつきやすいのですが、傷がついても紙やすりで研磨すると傷を消すことができますし、現場での加工がしやすいのです。
表面を削って大丈夫なの?と思われるかもしれませんが、人工大理石の厚さは12mmあるのでこれを全部削ろうと思ったらそうとう大変です(笑)

樹脂製の人工大理石は着色もしやすく、様々な色のものが販売されていますが、研磨によって色も削れてしまうことがあるので、黒いカウンタートップもおしゃれだとは思うのですが当事務所では白色をお勧めしています。柄が入っていないほうが、継ぎ目もきれいに仕上げることができるというのもあります。
けっこう斬新な形状も作れますから楽しめる素材です。

キッチン天板以外にも使える人造大理石(テラゾー)

同じような素材で人造大理石(テラゾー)というのもありますが、こちらは天然大理石を細かくしたものをセメントや樹脂で固めたものです。
天然大理石が入っているため質感が良くて、テラゾータイルなんかもありますが、壁や床に使うと面白い仕上がりになります。
その反面加工性があまりよくなくて、現場で継ぎ目がわからないように継げません。
搬入経路の確保のことも考えると現場で成形できる方が使い勝手はいいです。

人造大理石の面白い質感を取るのか、人工大理石の加工性を取るのか、作りたい造形によって選ぶ素材が変わってきますが、適切に判断しましょう。

人工大理石のキッチンの事例を見てください

オーダーキッチン01

オーダーキッチン
ここからは事例です。
これはコの字に組んだ人工大理石です。
天板だけではなく側板までを人工大理石で作っています。コンロやシンク、水栓も特に奇抜なメーカーのものを使っているわけでもなく、使いやすいように、メンテナンスしやすいように納めています。
コの字型で組んでくると搬入が大変なので、天板と側板は現場で継いでいます。
面材は突板を選択しましたが、これはキッチン背面のカップボードとテレビボード、トイレの家具も同じ素材でそろえています。

オーダーキッチン02

オーダーキッチン
こちらは壁から斜めに飛び出したカウンターです。
壁沿いの一番上の段も人工大理石で、現場で一体化しています。もちろんこんな天板を現場に納品するための搬入経路は確保できないので当然ですね。
斜めにも3次元的にも継ぐことができるのでいろんな形状を楽しむことができるのも人工大理石の楽しいところです。

まとめ

オーダーキッチンはメンテナンスも含む使い勝手も考えての選択になります。
特にオープンキッチンではそうなのですが、シンクやコンロ、水栓金物は見た目も重視しますし、使い勝手も無視できません。
キッチンってリビングからも見えることが多いのですが、見た目だけではなく毎日の使い勝手も考えて慎重に材料を選びましょう
オーダーキッチンはオーダー家具職人に作ってもらうのも一つですよ。

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