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可動間仕切りの建具を店舗に設置した

可動間仕切りの建具を店舗に設置した

大阪の飲食店の建具工事です。
この店舗のデザインコンセプトはさまざまに形を変えるダイニングです。

https://y-m-architects.com/2023/10/15/%e5%a4%a7%e9%98%aa%e3%81%ae%e5%ba%97%e8%88%97%e3%83%87%e3%82%b6%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%80%81%e8%a8%ad%e8%a8%88%e3%80%81%e6%96%bd%e5%b7%a5%e3%80%81%e3%83%aa%e3%83%8e%e3%83%99%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a7-4/
https://y-m-architects.com/2022/12/08/%e5%a4%a7%e9%98%aa%e3%81%ae%e5%ae%b6%e5%85%b7%e5%b7%a5%e5%a0%b4%e3%81%a8%e6%8f%90%e6%90%ba%e3%81%97%e3%81%9f%e3%82%aa%e3%83%bc%e3%83%80%e3%83%bc%e5%ae%b6%e5%85%b7%e3%81%ae%e8%a3%bd%e4%bd%9c/

オーダー建具による間仕切りが可動することによって、少人数での食事から、貸切のパーティまで多くのバリエーションを持った店舗になることができます。
建具の動作は繊細に設計されていますが、この可動間仕切りを操作するのは職人ではなく、店舗のスタッフです。誰でも簡単に操作できるようにするために、できるだけシンプルな作りにして、持ち運びしやすいように建具自体の重量も軽くしておく必要がありました。

建具搬入

この店舗では建具を引きこんだり取り外したりすることで個室の広さをコントロールする為、フラット移動間仕切りという引戸と開き扉の機能を併せ持ったレールを使いフルオープンできる構成としています。
たいへん便利なフラット移動間仕切りのシステムなのですが、これだけでは全てをうまく納めることができません。その為所々に従来の引違戸や片引戸を取り入れているのですが、フラット移動間仕切りとは違って、これらの建具はパーティールームをつくる時には取り外す必要があります。
この建具をどこに収納しておくのかも、あらかじめ計画しておかないといけません。

取り外して持ち運ぶ建具の重量を抑えるために、すべての建具を両面メラミン化粧合板貼のフラッシュ建具として、デザインに変化を付けるためにそのメラミン化粧合板を市松貼にしました。

※フラッシュ建具とは、框と桟で骨組みをつくり、両面に面材を接着し、仕上げた建具です。框と桟のない部分の中身が空洞になっています。

同じ建具で揃えているため、最大で5室の個室を持つことになる空間の中で、各室を認識するのが難しくなります。トイレに行ったお客様が個室に帰ってこれないなんてことになっては大変です。
各個室をどう認識するかも考えておかなければなりませんが、これは各室の取手の近くにカッティングシートのサインを貼りつけることで解決しました。

建具搬入

エントランスに近い室から順番に、春夏秋冬をイメージした「桜」「青海波」「桔梗」「矢羽」、最後には勝運祈願や目標達成等の意味を持つ「千鳥」の紋をモチーフにしています。

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