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マンションリノベーションの解体工事、どうしますか?

マンションリノベーションの解体工事、どうしますか?

解体工事というと力任せなイメージがあると思いますがいかがでしょうか?解体工事も掘り下げると面白いんです。
解体工事は完成をイメージしながら行いましょう。

多くの中古マンションはそのままでも住める状態で売りに出されています。
より生活にフィットする空間にするためにリノベーションするにしても、その全てを解体するわけではなく使えるところは残しながら最小限で解体するのも予算を抑える方法です。
予算が抑えられた分は内装工事に分配しても、家具に使ってもいいですし、貯金に回してもいいですね。

解体後

このリノベーションでは、玄関からベランダまでのつながりのイメージと、リビングを含む各部屋の関係を大切にしたかったので、間仕切り壁はほとんど撤去しましたが躯体に沿った壁や天井はできる限り残して再利用しています。
床も既存のフローリングを下地にして、その上に新たに無垢フローリングを貼ることにしました。
フローリングの厚み12mm分床が高くなるので、ベランダに出る掃き出し窓の取り合いに不具合が出ますが、それは大工工事で何とかなります。

スケルトンにしてしまうのなら解体屋に頼んだほうが安いのですが、施工のおさまりまで考えた解体の場合は、大工さんにお願いしたほうがうまくいくことが多いです。
リノベーションは最初の現地調査の段階で、ある程度残すものと撤去するものは頭に入れて計画しましょう。
多少壁の位置が気に入らなくてもそのままの位置で使うことも考えられるし、現状の把握は大切です。店舗と違い事前の設備の調査はしなくても大きな問題は起こりにくいですが、リノベーションをお考えで設計事務所に相談する予定なら、マンション購入前の現地調査から設計事務所に相談しておくことをお勧めします。

それから、設備の話になりますが水廻りは大きく動かすことは難しいです。
マンションの場合は、パイプスペースへの排水経路によって新築時に水廻りの位置は大体決まってしまっています。
そうはいってもPSの近くで排水経路を確保しながら多少の位置の変更はできます。
このリノベーションでは対面キッチンを壁付けにすることでリビングを広くして、平面計画を工夫することで浴室を少し広くすることができました。

他に気になるところは給湯器です。
中古マンションの場合は浴室の追い炊き機能がついてないことが多いんです。
今のユニットバスは保温効果は高いですが、入浴中は浴槽のふたを開けているし、やはりお湯の温度は下がってきます。できれば追い炊き機能ほしいですよね。
でも、追い炊き機能付きの給湯器への交換は意外と高くつきます。給湯器本体の交換だけでなく、配管もやり替えないといけないので・・・

しかしこの既存給湯配管、20年越えとかになってくると劣化による水漏れの原因にもなります。この機会に配管をやり替えるか、そのまま使用するか?
劣化による漏水は火災保険で賄えないこともあります。給湯器交換と配管工事、付随する内装工事で50万円以上かかるので悩みどころですけれども。。。



あとはキッチン、トイレ、浴室、洗面等の水廻りの機器は新しいものに入替えたいところです。 水廻りについての詳しい記事は別で紹介します。

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