BLOGブログ

飲食店舗のこだわりの塗り分け左官壁

飲食店舗のこだわりの塗り分け左官壁

こちらの店舗では、プロジェクトの初期から壁は左官仕上げにしたいという要望があました。色も素材もこだわりの壁です。
そこで、モールテックスやプラネットウォール等、メーカーで色見本を製作してもらったりして検討していましたが、なかなか決まりません。

壁の面積が広く、モールテックスでは予算が合いません。
プラネットウォールはベースがしっくいなので原色に近い色には調色できないというし、、、
お手頃な材料で、過去にも採用することが多い材料だったので避けていたのですが、
「ジョリパットも見てみましょうか?」
ということでショールームを訪れました。
そのショールームで目に留まったのが版築風に仕上げられたサンプルです。

※ジョリパット:塗り壁仕上げに使われる材料の名前です。コテ、くし、ローラー、吹付け等で仕上げることができて様々な色と表情をつくることができる素材です。

版築壁

ところがこの版築風の壁はジョリパットではあるのですが、自然土を利用した爽土というシリーズから選ばなければならなくて、これも自然素材なので原色に近い色が出ないのです。
だったら普通のジョリパットで仕上げを分けて塗り分けてみたらいいんじゃないかと言うことで意見が落ち着いたので、まずは色と大雑把な仕上げの検討から始めました。

サンプルボード

色と仕上げを指定すると1週間程度でメーカーからサンプルが届きます。
実際に壁に塗るのは職人さんの手作業になるので、全くこの通りにするのは難しいので、色はしっかりと決めて、仕上げはだいたいの方向性を決めたら材料の発注です。

試し塗り

材料が届いたら本格的に塗装する前に、一面だけ塗ってもらいました。
色は同じなので、粗いところは骨材を大目に入れて、仕上げの違いを出すのは職人さんのコテさばき頼みです。
乾かしてみないとはっきりしたところが分からないのですが、こんなものかなというところで本日は終了。
翌日から本格的に塗っていきます。

塗装作業

いよいよ塗装の日です。
職人さんが来るまでに前日に塗ってもらったサンプル壁の乾いた状態と、壁に鉛筆で描いた塗り分けのラインの最終チェックです。

全て決まったら後は塗ってもらうだけです。
2日かけて全部塗り終わりました。

塗装仕上り

いかがでしょうか?参考にしていた版築の壁よりもいい感じに仕上がったと思いませんか?
同じ色でありながら仕上げでアクセントをつくる、なかなか落ち着いたいい店舗になりそうです。

SHARE!

BLOG TOP