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温泉療養文化館 御前湯

温泉療養文化館 御前湯

『ラムネ温泉館』と『クアパーク長湯』と『温泉療養文化館 御前湯』

クアパーク長湯
ラムネ温泉館を中心に、歩いて10分以内の距離に象設計集団と坂茂という二人の有名建築家の設計による温泉施設建築があります。

もともと3カ所の温泉全てに入浴しようと思っていましたが、坂茂設計の『クアパーク長湯』の、メインともいえるバーデーゾーンと呼ばれる歩行湯には身長120cm以下の子供が入れないということ(うちの子5歳で110cm程度なんです)、バーデーゾーンに入るには水着着用とのこと(11月下旬の旅行ということで水着持ってきてません・・・)で断念しました。

レンタル水着もあったのですが、家族みんなで入れないということと、ラムネ温泉館でゆっくりしすぎて時間が押してきているというのもあって、『クアパーク』は外観のみの見学として、象設計集団設計の『温泉療養文化館 御前湯』に集中して楽しむことにしました。

坂茂の建築は由布院駅で見学してきていたということもありますし。。。

『温泉療養文化館 御前湯』へ

長湯温泉では温泉を飲むことが習慣化しているのでしょうか?
ラムネ温泉館の庭でも飲む温泉の蛇口がありましたし、御前湯ではエントランス前の広場に飲泉用の水道設備があります。
ラムネも御前湯も、どちらも飲みすぎないようにという注意書きと共にですけど。
癖の強い味で好みではない人も多いみたいですが、けっこうおいしく感じました。。

御前湯は1871年に建設された湯屋が始まりとされている歴史の古いものです。
古くから温泉治療学の先進地であるドイツとの交流が盛んに行われていた長湯温泉では飲泉が浸透しているのでしょうね。(交流先のドイツでは「温泉を飲むことは野菜を食べることと同じだ」と言われるほどの飲泉文化があるようです)
ドイツから温泉治療学を学ぶことで発展してきた長湯温泉は現在もドイツのバードクロツィンゲン市と姉妹都市を結び交流があるようで、この『御前館』がドイツ風のデザインにまとめられているのも、その名残のようです。

外観の二面性

温泉療養文化館 御前湯
『御前館』の立地なのですが、道路と川に挟まれた細長い敷地に建てられています。
まずは入浴前に建物廻りをぐるっと見回してきました。
道路側はシンプルな青い壁とタイル、川側は一転して木製の装飾で飾られています。
川側は川に沿って湾曲する道からちらっと見える程度です。川側よりも道路側をメインにしたい衝動に駆られそうなのですが、もしかしてこの青い壁を見せたかったのか?とも思えるほどにインテリアの階段室はきれいな青色が映えていました。

外観を踏襲した階段室

温泉療養文化館 御前湯
入浴料を支払って建物内に入ると、川を借景として浴室や休憩室が配置されています。
道路側には階段室。外観と同じ青色を基調としてトップライトからは暖かい光が落ちてきます。
この階段を介して上階が女湯、下階が男湯なのですが、アプローチでもうお湯につかっているような気分になってきます。外観の青がここにつながっていたのですね。

ここはラムネ温泉館とは違って地元の方が多く訪れている様子でした。

湯上りはテラスへ

温泉療養文化館 御前湯
ゆっくり温泉を楽しんだ後はテラスで休憩です。
1階にエントランス、受付、休憩室があり、地階が男湯と家族風呂、2階が女湯となっていて、もちろん休憩室で休憩できます。常連さんが多いためか休憩室でゆったりしている人が多かったようですが、、、
観光客である私たちは調子に乗ってテラスでちょっと休憩。
お茶を飲んだり、お菓子を食べたり、湯上りの休憩を兼ねて建築を楽しんできました。

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