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兵庫県の賃貸共同住宅

共同住宅

兵庫県加古郡播磨町で設計した賃貸共同住宅が建築基準法による完了検査の日を迎えました。

この共同住宅、敷地は東と西の2面で道路に面しているのですが、東の国道側は塀で閉ざしたいということだったので、西側道路から見て奥行き27m以上あるこの敷地では(兵庫県の条例によって)長屋にするのは敷地内通路や接道の条件が厳しくなります。
重層長屋形式(上下に別住戸が入る長屋)で建てたいというオーナーの要望でしたが、自由にプランを組み立てていくためには、建物に共用廊下等の共用部分を持たせて共同住宅として計画する方がよいのではないかということでプロジェクトが始まりました。

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長屋は基本的に戸建住宅と同じような扱いになるのですが、兵庫県では長屋と規定されるには全面道路から各戸の玄関までの通路の幅や長さに条例で制限があります。それに比べて共同住宅は特定建築物となるので確認申請に添付する書類が増えたり、規模によっては定期報告が必要になったりするのですが、通路等に長屋ほどの厳しい規定はありません。
今回の計画では小規模な共同住宅なので定期報告の対象にはならなず、建築基準法でも長屋と比べて制限が多くないので共同住宅でも問題ないだろうと考えました。
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数案を検討していったのですが、元々長屋として建てたいということもあったので、建蔽率・容積率をいっぱいまで使って出来るだけ大きな建物を建てようというのではなく、建築費・銀行からの融資・毎月の家賃収入等を考えて2LDK×3戸、1LDK×3戸の合計6戸を木造2階建てで建てることになりました。
1坪サイズのユニットバス、システムキッチン、浴室乾燥機、ウォークインクローゼット等を備えて戸建住宅の仕様に近付けていきました。そのおかげか、ありがたいことに竣工前に満室になりました。

共同住宅

竣工前に満室になったということは、もちろん入居日の予定も決まっています。
ようやく完了検査を受けたところなので、この先外構工事等も含めて引き渡しの日までに手直し工事も終わらせなくてはいけないのですが、
この共同住宅の設計では施工にはあまり深く関わらずに、町役場との事前協議に始まり、確認申請を通し中間検査、完了検査に立会い法的な面から現場をまとめる役割で関わらせていただきました。
なので、いったんここで業務は完了となります。
あとは入居が無事完了することを祈るばかりです。






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